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ものの数分、見ただけなのに・・・

ものの数分、見ただけでそれが傑作に違いないのが分かる。

名作と呼ばれるお話はそんなものだと思う。というより継ぎ目がなく、
見るのをやめてしまうタイミングを失っている隙に、どんどんその物語りの世界に引き込まれていって・・・揚句に離れられなくなる。

昔話。お話。ストーリーや物語が好きだ。

話しがどこへ向かうのか 追いかけているうちに、どっぷりとその世界から抜けられなくなる。そんな感じがとても好きなのだ。

ハッピーなエンディングばかりとは限らず、ずっと読まされていった先で、衝撃のラストが待っていて、読後感が最悪のものもある。

しかし、それも「感情を揺さぶられた先で作者に操られた結果だ」
と考えれば、なんだかそれも 愛おしい感じもしてくる。
今現在今日、この時間にも世界中でたくさんの本や映画やドラマ、演劇
が新たに生まれている。そんな膨大な物語をすべて僕が:識る:ことは
不可能だ。

それがとても残念に思う。

だからかもしれないが、僕も物語を創る。
それは自分で読んでみたくて
なのかもしれない。

僕が自分で物語を描くとき
「ある場面から思いつくこと」が多いようだ。

そのある場面はセリフや音や風(廻りの空気みたいなもの)を
すでに持っている。
まずは、それを自動書記のようにノートに書きもむ。

そしてどうして、こんな場面になったか を考えているうちに、
形ができてくる感じだ。全体を構成するのに必要な部品(場面やセリフ)
はなにかを考えているうちに。だんだんと形作られていく。・・・
いいや、すこし違う。もうすでにある形に霧が掛かっている。その霧を
除いてゆくと、綺麗な形が出現する、というようなイメージ。

そのあとプロットを作る場合があったり、そのまま先を考えず追い描きしてしまって、登場人物に任せる、みたいなことをしたりする。

プロットを先に考えずに描いていく場合の注意点は、思いついている
すべてを描いてしまって寝ないこと。

これをすると、次の日。筆が止まることが多い。おそらく脳の機能であろうというような事を何かで読んだ。

「この先はこうなるが・・・」さてその先は???  ぐらいな所でやめておき、一旦寝て、また次の日続きから書き始めると、
以外にスラスラと進む。脳が寝ている間に先のストーリーを
補完してくれるようだ。

これ、他の作家さんに聞いても、同じ経験があるようだ。

きっと物語やストーリーって、あるリズムや流れみたいなものを
自らが持っていて、それは作者であろうと無理やり ねじくったり出来ない
力をもっているのじゃないか、と感じる。

「意図しない方向へ作者を連れて行こうとする登場人物。」


漫画連載を持っていた頃、そんな不思議な経験をした。
登場人物の一人がプロットの進行を邪魔してきて、なかなか思うところに
向かってくれない。そのままそのキャラにおもうまま動かせていると
そのことで後に思わぬ伏線をつれてきたりした。

自分で描いているのに、その伏線の意味を登場キャラクターが
教えてくれたのだ。
登場人物と喧嘩になりそうな気分になったことさえあった。

腹話術士は相方である人形と、本当に取っ組み合いの喧嘩になって
しまうことがあるのだそうだ。
これも心理学の本か何かで読んだ記憶がある。



不思議な力を秘めた物語。


読むのも、見るのも、創るのも 好きだ。
不可能だけれど、世界中の物語を僕は知りたい。


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