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私なりのプール理論⑤

 昨日、関心領域を観た後まっさきに、群集心理を読みなおそうと思った。歴史はくり返すなんてことを言うけれど、今世界で起きていることに照らすと、本当にそうなってしまうかもしれないと思って怖くなった。感想を書こうと思ったけど、寝てしまったので今日記録しておこうと思う。

 プール理論続き。どれだけでも書けそうで面白くなってきている。 

 20代後半、セラピストとして働いた4年間で、自分のプーを手に入れることは出来た。けどまだ自分の望みを細かく確認できていなくて、意見の強い人や統率力のある人に合わせることが多かった。これが、感情の泉が湧いておらず、人を信用するという時に相手のプールに飛び込んでしまう状態だと思う。相手のプールに飛び込んではいけないことは、それまでの経験から薄々わかっていたかもしれないけど、自分のプールに水が入っておらず、他にやり方がないというイメージ。

 当然のように、たくさん失敗をした。セラピストになる為の技術研修の時、インストラクターに「技術も接客も良いけど、プライドが高いもんなー。」と言われていた。実際プライドが高いので、それを聞いても「けど出来てるからいいじゃん。」としか思っていなかった。けど、自分も同じ立場(インストラクター)になった時、ことごとく失敗をしてプライドは粉砕された。人に何かを教える時、プライドがめちゃくちゃ邪魔になった。失敗をしないようにその場しのぎを繰り返して、生徒さんに迷惑をかけたと思っている。フィードバックを貰うことも怖くてできなかった。これもプライドの弊害。私は、人に全委ねはしなくなったけど、手探りでやってはみたもののうまく泳げず上司にたくさん怒られた。
 
 突っ込みどころとして、会社がインストラクターとしての私へのケアが少なかったところ(めちゃくちゃ放置された)、常に人で不足でスタッフにいつも余裕がなかったところはあるけど、まぁ私も自分の望みや感情に蓋をしがちだったからお互い様。

 当時は、週に一回休みがあるかないかで、自分の内側で起きていることをじっくり観察する時間なんてなかった。電池切れになって退職をして、次の仕事(これが前職)をはじめて一年くらいかけて、セラピスト時代のことを新しい仕事と照らしてだんだんと振り返れた感じだった。はじめは休みがあることにも慣れなくて、どう過ごしていいか分からなかった。これは、忙しいのが理由じゃなくて、自分の望みを認識して、思考していたら、そこまでにならなかったように思うから、やっぱり自分のプールがない弊害がそれだろうな。

 思い出しても痛い経験をして、前職で10年間、ちゃんと休みをもらいながら自分のしたいことを考える習慣がついて、今に至る。フリーランスになりたいと思って実行したのもその流れでのことだから、とても自然な流れだったと思える。

これから新しい仕事や活動をしていくと思うし、新しい関係性も生まれると思うけど、自分のプールを満たすことをどんな時も忘れずにいたいな。

ここでいったん私なりのプール理論終わり。


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