見出し画像

私なりのプール理論③

社会に出てから、自分で選ぶ=自分の望みを認識し始めた私。けど、望みを認識しても、表現するまでにまた時間がかかった。というか、まだ出来ていないと思うことも多い。

覚えているのは、最初に就職した会社の退職を申し出た時のこと。

おおよそ2年務めたけど、営業時間10時から22時の店舗で朝9時から23時までのシフトの日々。たまに遅番があっても12時から23時まで。アルバイトやパートの人はシフト通り帰っていくけれど、社員は帰れなかった。休みも予定がなければずっと寝ている。無理だなーと思って退職を決めたはいいものの、”望みは叶わない”前提の私にとって、その願いが叶うとは思いにくく、そして店は常に人手不足だった。
退職を口にしつつも、潜在的には”叶わない”と思い込んでいるものだから、そして会社にも引き止められるものだから、泣き落としのように退職を懇願したように記憶している。あの時の上司の顔も名前ももう覚えていないけど、悪いことしたな。

その次は数年フリーターをしながら、趣味のスノーボードに勤しむ日々。

仕事にしようなんて思っていなかったけど、みっちり働いていた時には思うように行けなかったのもあって反動のように山に通い、オフシーズンは室内ゲレンデにも行った。ただそれだけだったのに、その時知り合ったパートナーに「知り合いは増やしておいた方がいい。」「誰でも出られる大会があるから出た方がいい。」「今から頑張ればまだ上に行ける。」など色々言われていた。目的もなくお金にもならないことへの罪悪感もあり、言われるがままにしようとしてみたものの、彼とはよくケンカをした。ケンカの末、週刊ジャンプを投げたこともある。
今から思えば「そこまでしたくない。」の一言に尽きる。けどそれを言ったら相手を不機嫌にさせてしまうと思って言えず、なんとなくある不満だけぶつけられて大変だっただろうな。
けど付き合っているからって、同じ方向を向かないといけないわけじゃない。そのことを分かっていれば、もう少しうまく一緒に居られたかもしれない。

昨日も書いたけど、私は今の自分と、飽きれずに居てくれる人たちのことが好きです。この自分のプールがなかった時の自分のことをちゃんと思い出して、これからどんな暮らしをしていくとしても自分のプールをひたひたにすることを忘れないようにしていきたい。

今日は2つのことを思い出してみたけど、まだまだある気がするというかあるので、続きはまた明日。
明日は、映画”関心領域”見にいってくる!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?