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自分の棚卸し

今、私は、自分の棚卸しをしている。
棚卸しにはいろんな方法があるが、もはやコンサルタントにつくお金の余裕もない私がとっている方法は、とにかく書きまくることだ。


先日、風井麻希さんの『10日間1日1問チャレンジ』に参加した。


昨年【小1の壁】にぶつかって以来、悶々としてきた「働き方」。
そして、父の具合が悪くなり、余命宣告をされて考えた「満足のいく人生とは」。

私は自分の今の生活に納得がいっていないのだ。
音楽をやってきた、音楽ができるからという理由で始めた音楽教室も、そもそも「やりたいからやろう!」じゃなかったんだよね、考えてみれば。

そう、そっか。そうなんだ。

やりたくて始めたわけじゃない、ということに、たった今気が付いてしまった…


私は音楽が好きだ。
教えることも好きだ。

だけど、
どういう風にそれを生かしたかったのか、
どういう風にそれを仕事にしたかったのかを考えなかった。

できることを、すべて仕事にした。

開業しようと思っていた当初、「なんでも屋さんにならない方がいい」と何人かから言われた。
「1人総合音楽教室にならない方がいいよ」と。
でも、私は何か一つに絞るということができなかった。
どれもやりたいことのような気がするし、どれもそうでもない気がする。
そんな感じだった。

でもね、そういう人って多分いっぱいいる。
「いろいろできるけど、私はコレ」
っていうのは、動き始めてみてわかるのかもしれない。
頭で考えてイメージしているのと、実際やってみるのとではけっこうギャップがある。
それと、時間と共に自分の気持ちや考え方が変わり、「あれ?なんか違う」ということもある。



話を戻すと、
麻希さんのチャレンジに参加して、私はけっこう自分のことを深く掘れたなと思っている。
麻希さんの質問力が本当に秀逸だったのだ。

私は、音楽教室の仕事をこのまま続けることにしばらく前からモヤモヤを感じていて、起業経験を生かしてコンサルティングをやろうかな、とか、ある程度体系的に自分の中でまとまっているリトミックの教え方や小さい子のレッスンの仕方を教える講座をやろうかな、その方が効率的に稼げるな、などと思っていた。
実は何年も前から思っていたのにやる気になれなかったのは、自分の「想い」がそこに乗っていなかったからだと気付いた。

ビジネスをするのに、「想い」や「感情」は邪魔だと言う人もいる。
一理ある。
気持ちに振り回されるのは、安定的なビジネスに繋がらない。

だけど、じゃあ何のために【起業】するのか。
何でパートじゃだめなのか。

それは、自分を「生かし切りたい」「活かし切りたい」と思っているからだ。

私だからできることをしたい。

それが誰かの役に立つなら。
それが社会貢献になるなら。

そこまで考えられれば立派だけど、私は全然そこまで考えてない。
自分の足元固まってないのに、そんなの偽善だと思うのだ。

自分が楽しいか。
自分が納得いってるか。
自分が満足できるか。


結果、それで誰かの役に立てたら嬉しい。
誰かが喜んでくれたら私も嬉しい。

その程度だ。


昔、教員時代、私に仕事を教えてくれた先輩が言っていた。
「自分のやりたいことで誰かのためになるなら、それが一番良い働き方なのよ」

私はずっとそれを自分の真ん中に据えて教師という仕事をしてきた。


起業するなら、なおのことそうじゃないか?


麻希さんに「思考よりも感情」と言われて、私はこの言葉をこれまで何人の人からも言われていたのに、自分を素通りしていたことに気が付いたのだ。

どんなに立派なことをやっても、あの世には持っていけない。
死んだら、そこに横たわるのはただ1人の人間であり、功績や富なんかより、自分がいかに満足した人生を送ったか、周りの大切な人たちと、楽しかったね、幸せだったね、という想いを共有できるか、そっちのほうがよっぽど大事だと、私は死にゆく父を見て強烈に思った。
これが私の価値観であり、自分の「真ん中」なのだ。


それと、もう一つは、やっぱりライフスタイル。
これは、自分がこうしたい、という理想もあるけど、今は自分だけじゃない、子どもたちの生活も踏まえた上でのライフスタイルを冷静に見極めないといけない。

できること、できないこと。
やりたいこと、やりたくないこと。
何を優先するのか。

まずそこからかなー。


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