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アンコールワットの入場料が高い!〜他の世界遺産と比べてみた〜

一度は訪れたい世界遺産としても有名な、カンボジアにあるアンコール・ワットの入場料が思ったより高かったので、
・他の世界遺産と比べてどうなのか
・なんで高いのか
・高い入場料から学ぶこと
を、簡単にまとめました!


値上げされたアンコール・ワットの入場料

※4時半に起きて見に行った日の出

アンコール・ワットの入場料には、3タイプ(1日券・3日券・7日券)あり、その中でも売り上げ全体の6割を占めるのが1日券。

どうも昨年の2月に入場料が値上げされたらしく、1番売れている1日券は、なん37ドル(約4150円)!!

値上げ前後で同じ枚数売れたとしたら、1.8倍売り上げ増ですね。


他の世界遺産と比べると高いのか?

※写真は、大学の時に行ったエジプト。・・・若い!

1日券の37ドルを、他の世界遺産と比べてみると、
ペルーのマチュピチュ遺跡と同レベル
インドネシアのボルブドゥール遺跡入場料の2倍
エジプトのギザピラミッドの4倍
中国万里の頂上の入場料の5倍

個人的には、高い!めちゃくちゃ素晴らしい遺跡だけど、高い!

月額最低賃金が170ドル(約19,000円)のカンボジアで、37ドルって!もちろん、カンボジア人はアンコールワットの入場料は無料だから、これは観光客向けの価格だけども・・・。

※参考:入場料の値上げについて


入場券の特徴とそれによるメリット

※写真:入場券販売窓口。顔写真を撮られました。

アンコールワットの入場券にはいくつか特徴があります。

特徴
・決まった窓口でしか買えない
・顔写真付きの入場券なので、本人が買わないといけない

それによるメリットとして考えられるのが、
・転売できなくする:
顔写真付き&決まった窓口のみでの購入のため、たとえば7日券を購入して複数人使い回したり、値下げ前に大量に購入して転売するなどを防ぐことができます。

・値段をコントロールできる:
代理店などを使った入場券販売網を持っていないので、「あそこで買った方が安い」などの価格競争を生むことなく販売できます。

また、決まった窓口でしか買えないので、値上げもしやすかったんじゃないでしょうか。

決まった窓口のみでの販売でも、入場券が飛ぶように売れるのは、アンコール・ワットの知名度と魅力があってこそ?


なんで高いのか?

値上げをした理由や観光業への影響については、特に説明はなかったそう。
(あったのは、入場券の売り上げ1枚につき2ドルは、子供病院カンタベパに寄付されるということだけ)

ただ、カンボジア政府が「2020年までに観光収入を50億ドルに引き上げる」という目標を2012年に設定しているのをみると、その施策の一つとしてアンコール・ワットの値上げがあったのかな、と。※2016年時点の観光収入は32億ドル

もちろん、アンコール・ワットの保全にも使われるとは思いますが!


アンコール・ワットの入場料から学ぶこと

※写真:1月なのにめちゃくちゃ暑い!日よけにカーディガン巻いてました。


客層に合わせたギリギリの価格設定で収益をあげる

アンコール・ワットに来る観光客は、私も含め「え!?遺跡にしては高くない?」と思うかもしれませんが、決して払えなくはないし、20ドルが37ドルになったところで、「じゃあ、カンボジアやーめた」とはならない客層だと思います。

そういった点では、値上げを実行した判断は正しかったのかな、と。
(日本でもUSJの入場料、ガンガン上がってるし)

※写真:早朝にアンコール・ワットの日の出を見にきた人たちの大群


人が集まるコンテンツを用意する

簡単なことではないですが、やっぱり人が集まるところは経済が豊かになります。

アンコール・ワットも至る所で保全のための工事がおこなわれており、コンテンツ維持に一定の費用をかけているようでした。

ここまで「高い、高い」と文句を言ってきましたが、アンコール・ワット自体は広大で行ってみる価値のある遺跡でした。

どうせ行くなら、1日でなく、数日使っての観光をオススメします!

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