いて安心かかりつけ弁護士
「エスコちゃん,ブログ書いてくれない」
弁護士のS先生から依頼を受けた。
わたしは「S法律事務所(仮称)」の広報担当パート事務員で,妻。つまり,弁護士妻である。
なぜ妻にブログを頼むのか?それには長い訳がある。
1つ目の理由:IT音痴
夫と出会ってびっくりしたことが「パソコンスキル」のなさだった。
「俺,家ではパソコンできるって,頼られているんだよね」
得意げに言い放ったS先生が見せてくれたのは,年賀状の「住所入力」と印刷だった。
だが,今じゃわたしのようなオバハンしか知らない「PC98」(ピーシーきゅうはち)機を大学1年から華麗に操って,ログ画面を必死に書いてきたわたしから言わせれば,そんなもん違う。
真のパソコン使いとは,秋葉原の電気街に行って,部品を集め,自作PCを作るようなヲタさんのことだと解釈している。
余談だが,エスコの大学時代の機械好きは,みんな自作PCを作っていたが,今どきの大学生はPCを持たず,タブレットやスマホで済ませるらしい。時代を感じる。
高度な計算はやっぱり,PCでないとできないから,理系の人はパソコンがないと無理なので,学部によると思うが。
2つ目の理由:メルマガ投げやり事件
「俺,メルマガ持ってるんだよね」
またしても,S先生は得意げに言い放った。
そんなの知らなかった。
でも,どうせ読まれもしない,認知度の低いメルマガなのは容易に推察できる。
「そうなんだ。メルマガ書いているんだね」
「書いてないよ。委託してる」
パードン?なんですって?
「3年契約しているから,読まれていなくてもいいんだよ」
ええええええええええええ?
読まれないメルマガを持ってるくせにさらにブログだと?
もう,S先生に任せていたら,SNSがトンデモナイことになる!
エスコは,ブログ歴16年。趣味の「スピリチュアルネタ」を書きなぐっていたブログをもとに「数秘鑑定」のビジネスブログに変わったが,宣伝は一切せずともブログ1本で集客ができていた(現在,鑑定業務はしていない)。
16年前はシロウトでもブログ集客ができた時代だったのだ。
だがしかし,時代は変わった。
ブログのような視覚的なテキストから,映像の動画の時代へ変わった。
書けてナンボから,喋れてナンボの世界。
とはいえ,喋りには「テキスト(文章)」が必要だ。
文を書くことは,知的活動であり,スキルが必要だ。
S先生は法律業務のスキルは,絶対的な信頼感があり,クライエントさんにとても感謝されている。
だけども,時代も変わって,弁護士をとりまく状況も変わった。
2006年に新司法試験が導入され,長いこと1000人を上回ることがなかった試験合格者数が1500人を超え,2000人時代に入った。
都市部で増えすぎた弁護士は,需要と供給のバランスが崩れ,弁護士が余るようになった。
こ,困るでないかい。弁護士先生に稼いでいただかないと,事務員の給与がでないでないか。
かくゆえ,法曹界の弁護士は群雄割拠の戦国時代となったのだった。
あれ?なんか,弁護士歴史物語になってないか?
まぁよい(よいのか?),弁護士妻エスコは「弁護士をもっと身近に」感じてもらいたいのです。
「一生に一度,弁護士を使う人がいるか,いないかだからね」
S先生は自虐的にそう言うけれど,いやいや違うんだよ。
家族全員が安心して受診できる「かかりつけ医」がいるように,一家に1人「かかりつけ弁護士」のホームロイヤーがいる時代が今だ。
「いて安心かかりつけ弁護士S先生」
クライエントさんにそう思われるようになると,エスコは強く願っているし,事実,わたしはとても助けられている。
このブログ,「いて安心かかりつけ弁護士」の弁護士妻の業務日記を通して,少しでもみなさんに「かかりつけ弁護士のよさ」を知ってもらいたい。
どうぞよろしくお願いいたします。
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