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【023】弁護士1年目のパラダイムシフト

こんばんは。300カモです。
僕はいま起業したいと強く思っています。
節税や副収入目的で弁護士法人以外の法人を持っている弁護士はたくさんいますが,真の営利企業を作る起業を考える弁護士はそう多くありません。

なのに僕はいまなぜ起業したいのか。

今日そのきっかけとなった方と話したので思い出しながら書いてみます。

弁護士を志した理由

特にこれといってありません。本当にそうなんです。
司法試験合格後の就活時代はそりゃ1のエピソードを10に膨らませて話していましたが,弁護士を志すほどの強い動機付けは学生時代にありませんでした。

強いていえば,法学が楽しかったことぐらいですかね。
法的三段論法とか,ルールを趣旨から考えるフレームワークとか,
語弊はありますが思考トレーニングとしての法学はとても楽しかったです。
だから1つの問題に対して複数の法的解釈を考える議論は好きでしたが,
暗記偏重の短答問題は本当に苦痛でした。
(実際,憲法は短答足切りギリギリでした汗)

なので,お会いする方に「なんで弁護士を目指したんですか?」と聞かれると,
最近は正直に
「なんとなく法学部ってカッコ良い感じがして,なんとなく法学が好きだったから」と答えています。

新卒入所した事務所の影響

幸い僕は試験で躓かずにパスできました。
当時は単に「浪人しなかったラッキー」ぐらいに思っていましたが,
もしどこかで浪人していれば,弁護士という資格に変な執着が生まれていたと思うので,今思うと本当に1回でパスしてよかったです。

弁護士を目指した理由が特になかったので,
就活時もどこを志望したらいいのか悩みました。

まず,アンチマジョリティ的な考えがあったので,僕は東京四大や大阪四大は全くエントリーしていません。
あとはなんとなく関西にいたかったので,大阪京都兵庫あたりでいろんな事務所の話を決めました。
選ぶ基準は「最若手の弁護士の目が死んでいないか」でした。
目が死んでいれば理由はどうあれ自分もそうなる可能性があると思って切っていました。

そして結果的には,なんとなく空気感が合って,
地方修習の僕にとっては有難い修習開始前に内定が出た事務所に決めました。
僕の人生はここが最大のターニングポイントだったと思います。

事務所はいわゆる街弁でしたが,
ネット集客も大々的にやる,マーケティングも戦略を持って進めており,ベンチャー気質あふれる事務所でした。
人財育成もある程度体系化されており,分野特化は教育の軸でした。
僕が任されたのは交通事故。
いまも売上のかなりの部分を占める交通事故案件は,ここで鍛えてもらって非常にありがたいです。

師との出会い

新卒で入ったその事務所は,弁護士計7人ぐらい,
新人は交通事故や家事事件チームなど分野別のチームに入り,
上司や先輩が3か月ぐらいは付きっきり指導,その後はとにかくPDCAを自分でまわすという体制でした。
僕は交通事故チームで,上司の弁護士は女性でしたが,
僕のマインドは確実にこの先生の影響で変わりました。
今は勝手に「師」と呼んでいます(心の中で)

前の投稿でいうところの「OS」が変わった瞬間です。

元々僕が搭載していたOSはE(労働者)だったはずです。
それがこの師のおかげで,S,そして今はBに乗り換えようとしています。

裁判期日の帰りの電車,
「カモくんは10年後どんなビジョンがある?」とよく聞かれ,
僕は全く想像もつきませんでしたが,
ロールモデルを考えたら良いよ,とか
さまざまなキャリアの可能性を教えていただいたりとか,
注力分野を意識的に変えた弁護士の話とか,
いろんな話をしていただきました。

並行して,超超ハードワーク,仕事の質も売上もシビアに管理していた環境から,
「いかにクライアントの満足度を上げて,売上も上げるか」という意識も強まっていたことも影響しています。

そうした意識のなか受けたシステム開発訴訟が,
僕のなかでとてもしっくりきて,心からワクワクする自分に気がつき
Apple系とかガジェット好きな自分はそちらの分野が向いていると自覚しはじめたのです。

するとそこからは早く,ベンチャーの話ばっかり聞くようになって
「俺も好きなことをしたい」との思いが強まるばかり。
今に至ります。

元々はぼんくら平凡な学生だったのが,
良い意味で弁護士という資格に執着を持たない過程のおかげもあり,
今のこの「起業したい」との思いに繋がっています。

23日目ステータス

かんきょう +1

今後BNIのイベントでプレジデントとしてプレゼンをします。
そこに師が来てくれます。恐縮ですがお披露目,とても楽しみです^ ^

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