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【社員インタビュー】『ミライシード』のUI/UXを向上させたユーザー目線。ワクワクする学びと先生の業務負荷低減を実現

「子どもたちにワクワクした授業を受けてほしい」「先生方の業務負荷を減らしたい」。そう話す田中さんが所属するのはDigital Innovation Partners(DIP) DXコンサルティング部 プロダクト企画課です。全社横断的に新サービスの立ち上げやフルリニューアルを担当してきた田中さんにベネッセでの仕事内容ややりがい、チャレンジしたいことについてお聞きしました!

――自己紹介をお願いします。

大学時代はHCD(Human Centered Design)を専攻していて、インターネット関連の大手サービス会社に新卒で入って12年間働きました。ベネッセに転職し、今はタブレット学習用オールインワンソフト「ミライシード」のUI/UXデザインの責任者として仕事をしています。

ミライシードは「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実から教育効果の可視化まで、一つのソフトで完結できるのが特長です。約1万校の小中学校に導入されていて、全国の小中学生の約334万人以上、教員の約6万人以上が活用しています。

――仕事内容について詳しく教えてください。

子ども一人ひとりに合った授業スタイルの提供を実現するための仕事をしています。同時に先生の業務負荷を減らすことにも取り組んでいます。

国が目指す授業スタイルは、子どもが主体的に参加する対話型の授業です。例えば先生が出す議題に対して、話し合って意見を練り上げながら子どもたちで授業をつくっていきます。また、授業に追いつけない子どものペースに合わせるのではなく、多様性を尊重し一人ひとりに合うスタイルを提供することが理想とされています。その手助けをするツールとして、「ミライシード」を活用いただいています。

けれど実際の学校現場は一律の授業スタイルから抜け出せていないのが現状です。個々に最適化した授業を追求していくと、必然的に先生の業務負荷が非常に高くなる点も課題です。学校現場は多忙で、変化を推し進める余裕がありません。

――課題解決のために先生や子どもたちにも協力してもらっているとお聞きしました。

学校で働く先生にプロジェクトチームに加わっていただいたり、子どもたちの声を取り入れたりしながら企画・開発を進めています。「ミライシード」にはファンサイト「先生のための『ミライシード』活用支援サイト」があります。そちらで呼びかけたところ、6名の先生にご協力いただけることになり、プロジェクトに参加してもらいました。

先生が使いやすいものはどういうものなのか。令和時代の子どもたちがどういう使い方をしているのか。私たちは学校現場にいないので、自分たちで考えていても答えは出てきません。

そこで、まず自分たちなりに必要な機能を洗い出したうえで授業を見学したり、先生にテスト画面を見せながら「こういう機能で業務負荷は下がりそうですか?」と聞いたり、子どもたちにツールを動かしてもらって「ここがよく分からない」といった声を集めました。現場のユーザーと密にやり取りして課題を明らかにしています。先生自身が気づいていない業務負荷まで引き出すことを意識して授業見学やユーザーインタビューを行いました。

――どういった時に仕事のやりがいを感じますか?

主観的なUXデザインから、画面や機能の一つひとつが意味を持つサービスへと昇華させることができた時です。学校の先生や子どもたちからは「使いやすい」「分かりやすくなった」、事業部からは「主観的なUI/UXデザインではなく、ロジックが組まれているので評価が高い」との声をいただいた時はうれしかったですね。

ユーザーにヒアリングする際、基本的には解決策を聞かないようにしています。解決策を出すのは私たちプロがやることであって、あくまで課題に焦点を当てて深掘りしました。

ユーザー本人が認識していない課題にも注目しています。テスト画面を操作していただくなかで、指の動きが止まる瞬間を見逃さず「今、止まりましたよね。何を考えていますか」とお聞きしました。目と指の動きを見て、わずかな変化に気づいて質問することで潜在的な課題を見つけて改善しています。

――DIPで仕事をする魅力について教えてください。

DIPができる前は、短期でできる範囲のみ改善していたので抜本的な課題解決に至っていませんでした。DIPが事業に介入することで、改善案がテスト画面で確認できるようになり、実際の画面を見ながら先生や子どもたちの話を聞けたため本当の意味でのユーザー目線を実現したサービスが生み出せました。

また、DIPでは毎週プロジェクトの進捗報告会があったり、課会を開いて今のプロジェクトで困っていることを共有したり、他の事業の話を聞いて学ぶ機会があります。UX関連のプロジェクトだけではなく、あらゆる領域の話が聞けるので、一見関係なさそうな内容だとしても生かせることが多くありました。このように組織横断的に仕事ができることが魅力です。

――今後、チャレンジしたいことを教えてください。

他の事業・プロジェクトでもモックを見せながら直接ユーザーに話を伺える体制づくりにチャレンジしたいです。

「ミライシード」のプロジェクトでは、徹底してユーザーの声を聞いてデザインや体験に反映しました。ベネッセの社員はもともと顧客との距離が近く、フットワークが軽いです。どのカンパニーの社員も「顧客に聞いてみましょう」と積極的に動きますが、実際にモックを見せて話を聞くプロセスはまだ浸透していません。より良いサービスをスムーズにつくっていくため、テスト設計のできる体制構築にチャレンジしていきます。

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