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企業DC自動移換対策 厚労省案

みなさま
記事にアクセス下さってありがとうございます!

8月1日にこんな記事がありました。

厚労省案で検討された内容としては、大きく二点で
中小企業向けのDC制度 イデコプラスや簡易型DC制度の変更案と、
企業型DCからの中途脱退者(簡単にいうと転職者)の移換手続き忘れ・遅延による自動移換問題 です。

このうち、自動移換問題対策の案について考えてみたいと思います!

自動移換は、これまでもたびたび問題視されていた課題

移換忘れは、結構以前からも、転職した時に、DCをそのまま置いて言って、自動移換という全くメリットがないところに勝手に持ってかれる問題です。

今回の記事によると、厚生労働省案によると、①審議会ではアメリカで採用されている現金での払い出し、②あらかじめ移換先を指定する方法などが案として検討しているとのことでした。
また、管理手数料を引き上げる方法も提案されたようで、これは以前からも言われていた、移換されてしまった場合の痛みを大きくして気をつけてもらう案ですね。

60歳まで決して開かない貯金箱を変更できるか?

iDeCoや企業DCなどに関わっているかたならよく知っている通り、このDC資産、何人たりともこの箱は60歳まで開けてはならぬ、、という開かずの呪い?みたいな呪文がかけられた制度なんですよ、、、

途中で開かずの貯金箱を開けれる、となったら、開けちゃう人→老後資産不足に陥る人 の対策として始まったのかなと思うのですが、これの60歳まで開けられないが、また、かなり難儀ですよ。今も、「現金で引き出しできる方」 というのがごく僅かいるのですが、条件が厳しすぎて。

多くの場合、継続的に運用した方が資産形成としては得 とは思うものの、個人的に特に気になるのは、外国人でお勤めの方(大企業に正社員採用でお勤めの場合など)の企業DCを、転勤で日本を離れるや、国に帰る時にも引き出せないという状況です。
これは、嫌がらせでは、と思うぐらい移換手続き難しいと思います。たぶん。
もし自動移換されてしまった場合、問い合わせは専用コールセンターしかないから、日本語がネイティブではない人はほぼご自身では電話できないと思うし、iDeCoにしても、なんにしても、日本人でも難しい移換について、日本語でしか説明がない情報に基づき対応するのは、かなり厳しいと思います。日本を離れる方は全員現金で引き出せるようにしてあげてほしい。
もし自分が言語が難しい他国で働いて、そんなことをされたら、きっと絶望的な気持ちになるに違いない、、、

転職前にあらかじめ移換先を指定する方法は、実現可能か

今のDC加入者で、退職される方の多くが、次の移換先は、退職時には指定できない状況になっていますが、もう一つの変更案として、あらかじめ移管先を指定する というものがありました。

今は、移換先が企業型DCであれば、退職時点ではまた次の会社の社員じゃないか次の企業型DCに加入後の手続きとなるならば、当然、転職後しばらく経ってから手続き開始。
移換先が個人型DCである場合も、今は、iDeCo加入者兼企業型DC加入者である場合がほとんどないので、これも、結局退職後iDeCo口座を作成するところからの開始になるので、転職後しばらく経ってからの手続き開始。

そうこうしているうちに、よくわからなくなって、そのまま忘れる、特にiDeCoに移換しようとする人は、iDeCoに加入しない限り移換が始まらないので移換漏れにつながりやすい という現実です。厳しいー😥

今の所は転職後開始!の手続きなので、忘れやすい というのは分からなくもないですが、
転職前に、制度管理する人事部や総務部に、転職先情報がばっちり書いてあるような企業型DC(移換先)の情報を出すことに抵抗のある方もいそうですし、移換先企業の人事部や総務部から転職予定の方に、正しく転職先企業DCの情報を伝えないといけないというのも実行の浸透はそれなりに難しそうな気もします。(ご本人も、移換が何かをよくわかってないケースが多いですしね。レセプターないと、情報提供されていても、それの手続きを行えないかもしれないです。。)

iDeCoへの移換は、iDeCoの拠出額の上限の変更によって、前職在職中にiDeCo口座の加入手続きが問題なくできるようになればいいんですが、どうでしょうねー。

まとめ 今年の年末までには結論へ

企業DC加入者の、転職後の移換漏れ問題、自動移換問題、制度が複雑すぎて加入している本人が状況をよく理解できない状況にしてしまっている問題が大きそうな気がしています。
個人の年金資産として管理が難しいとご自身で判断される場合(外国人の方でiDeCo口座などで管理継続が難しい方)は現金化する、移換手続きについてはもっと簡単にするなど、手入れの余地がありそうで、今年の年末めどに制度変更についてまとめるとのことです。この変更ごの制度や手続きについて期待しています!

では、今回もお読みいただきありがとうございます!
またNote記事でお会いできると嬉しいです。
ありがとうございました😃

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