見出し画像

一歩先の明日へ 〜 CNOお客様訪問記

皆さんこんにちは。Chatwork株式会社 副社長執行役員 CNO(チーフ・ネットワーク・オフィサー)の山口勝幸です。

この度、CEO、COO、CHROブログに続き、活躍されている中小企業の取組みを、リアルにご紹介する「CNOブログ」をスタートする運びとなりました。
というわけで、オープニング回となる今回は「なぜCNOブログをスタートするのか」についてお話できればと思います。


ご挨拶と自己紹介

まず初めに、私が何者かについて少しお伝えさせて下さい。
山口勝幸。Chatwork入社歴15年。最近は、筋トレとダイエット、健康的な食生活にはまっています(笑)

6年以上毎日のように続けているコールドプレスジュース。女子力高いオッサンです

私のキャリアは、中小企業での法人営業からスタートしました。

海外のPCが上陸し、大型コンピュータからの乗せ換えや
オープンソリューションの可能性が広がった時代

法人向けのパソコンの営業職から始まり、その後大企業向けの業務改革システムやWEBシステムの受託開発をするSIerに転職し、クライアントと外部のエンジニアたちを含めたプロジェクトマネジメントが私の主な仕事になっていきました。

その後は、ITサービスを提供する上場会社に転職。

ボードメンバー(CTO)として参画することになったのですが…

「CTOって!?僕はプロジェクトマネジメントはできるけど、エンジニアじゃないから、CTOなんて無理ですよ!」

「いやいけるいける!エンジニアは外注にお願いしたらいいから!プロダクトやプロジェクトをわかってて周りとも仲良くやれそうなのはお前くらいしかいないからやってくれよ!」

と、その会社の創業者から熱く押され…(笑)

社外のエンジニアを率いてのプロダクト開発にはじまり、全国の拠点に足を運び、営業マンの売り方からサービス部門のオペレーションまで整えるなど、全社横断型で事業グロースのために、奔走しました。

不夜城だった新宿NSビル24階。
毎日熱いドラマがw みんなの成長を育んだ思い出の場所。

実はその時、私と一緒に働いてくれていたのがChatwork株式会社 現代表取締役CEOの山本正喜さんでした。(こんなところで出会っていましたw)

その後正喜さんは、兄の敏行さんと一緒に学生起業して経営していた株式会社EC Studio(後のChatwork社)に専念することになりました。そんな彼から熱心に誘ってもらい、私もこちらに転職しました。

当時から、中小企業向けに、様々なITサービスを提供してきた同社。今から12年前にまったくニーズが顕在化していなかったChatworkを“啓蒙しながら市場を創っていく”ことはなかなか大変でした。

中小企業の皆さんが、よく知らない会社のネット広告やCMを見て、「よし!このサービスに申し込もう!」という感じになるわけがない。

では、皆さんはどのようにして情報収集し意思決定するのか。

おそらく同業者の集い=業界コミュニティではないだろうか。そこでは業界のリーダーが成功事例などを紹介する。その話に共感してそれを真似る。
といったリーダーとフォロワーのわかりやすい関係があるはず。

中小企業の「情報収集と意思決定」の習慣(山口による当初からの仮説)

つまり、中小企業の皆さんにITサービスを提供していくのであれば、「地上戦」が必要だと踏みました。現場や業界のコミュニティに足を運び、業界のキーマンや関係者の皆さんと丁寧に信頼関係やパートナーシップを構築し、地上戦で認知を高めつつ広めていくこと。そうしたオフライン戦略が絶対に必要だと。

そうした仮説のもと「地上戦は全部僕に任せてや!」と一手にその部分を引き受けることになりました。「ひとりで使うものではなく相手を必要とする」というチャットのプロダクト特性に加えて、この地上戦が奏功し、「チャットで働く」という概念がなかった中小企業の間にネットワーク効果を生んでどんどん広まっていきました。

このときから私はCOO事業責任者として業績の全責任を背負いました。進捗が悪いときは株主からの叱咤激励を一身にいただくこともw
地ベタを這いずり回りながらもお客様、パートナー、スタッフに支えられてひたすら成長へ向けて実績を積み上げる日々が続きます。

地上戦の様子。イベント、展示会、セミナー、業界団体の設立運営。自分たちを知ってもらうため、市場を切り開くためにやれることはなんでもやってきた。

そして2019年、Chatworkはお陰様で、東証マザーズへの上場を果たし、その後は、中小企業マーケットの開拓、上場後の体制構築、社内外の人的ネットワーク構築に取り組み、2022年、CNOに就任しました。

2019年9月24日、東証マザーズ上場の瞬間。
一番喜んでくれたのはお客様だった。
IPO後のさらなる成長を支える新経営体制。どんな壁でも一緒に乗り越えていけるはずw
※いつも力になってもらってたお客様にもジョインいただけた。

だいぶ粗く端折ったものの長いキャリアの話になりましたw
「お前、何者やねん?」をまとめると、「関係性から機会を生み出し、成果を創り上げるジェネラリスト」といったところでしょうか。お客様、パートナー、社内メンバーといった人々と深い結びつきを築き、未知の市場を切り開くのが私の得意とする領域です。リードはなくともご縁でなんとかしてきた人ですw
たくさんの方々のお力をお借りして事を成すPJMのキャリアがベースということもあり、「Make Happiness!」を信条とするラテンでおせっかいなオッサンです。

CNOとは、どんな役割を担う人なのか?

では、「CNOとはなんぞや?」という話にうつりましょう。

「N」はネットワーク、しかもコンピュータではなく人的ネットワークのほうの意味で使っています。
実際に「CNOなんて聞いたことが無い」という人も多いのではないでしょうか。

ちなみに「CNOって何?」とChatGPTに聞いてみたところ、こんな返答が返ってきました。

「CNOのミッションは、社内外の人的ネットワークを構築し、企業のビジネス成果やグローバルなビジネス展開を支援することです。コミュニケーションの促進、グローバルなビジネス展開の支援、情報共有文化の育成、イベントの企画・実施などを行います」
と。

なるほどー…。

私の場合、まったくグローバルじゃないんですが、それ以外はなんとなくそんな感じ。ChatGPT、さすがやな(笑)

※画像出典:「CNO Carton」 https://www.cnocartoon.com/?page_id=20&lang=en

まだ抽象度は高いのですが、私が考えるCNOとは、

「ステークホルダーとの関係性(ネットワーク)を深めることで、社会と経営にインパクトを与える役割」です。お客様や各業界にとっては一歩先の働き方が浸透して少し快適になる。会社にとっては認知が高まりビジネスの機会が増える。そういうことに繋がる関係性をつくっていく「外交責任者」のようなイメージです。

常にお客様と一緒に。機会を生み出すためにひたすら外へ向かってきた。

実は「CNOになりました!」とSNSで発信した時、周囲の方からは

「ぐっさんにぴったりの役職!」
「全く違和感が無い!」
と口々におっしゃって頂き、とても嬉しかったのを覚えています。

まさに、今までの社会人生を通して自分が取り組んできたことの集大成が、CNOだと、今はそう思って貢献できることをいろいろ模索しながら活動しています。

CNOブログを書く目的、背景について

ではようやく本題に(笑)

CNOブログ開設の理由」についてお伝えしたいと思います。

それは「いろんな業界(特に非IT)の活性化・発展に、より貢献していきたい」と思ったからです。

これまで様々な業界のお客様と関わる中で感じるのは、ITの優先度、依存度が低いということです。物流業、介護事業、建築業、飲食業、製造業、士業といった、客商売や職人の間では日頃ITなど使わなくてもなんとなく仕事が回っている。

さらなる効率化の可能性を理解できたとしても、人不足で本業もまわらないところに苦手意識の強いITといった新しい仕組みを覚えていく余力などない。

ITがなくても明日死ぬわけじゃない。じゃ、後でいいか。。
みたいな感じですね。

とはいえ、そういった世の中のほとんどを占める非IT中小企業でも、
「変化が激しい中で経営の参考となる情報が欲しい」
「余裕がなくて課題や戦略の整理もままならない」

「とにかくなんとかしたい!」
という思いを、特に若い経営者の方はお持ちだったりします。
「物流・建設の2024年問題」「労働環境是正のための政府介入」など、早急に対策するべき課題が目の前に迫っていることも背景にあります。

そもそも優先度が低くて苦手意識の強いIT、その導入で改革を!云々と私たちIT屋(外野)が正論や能書きを語ったところで響かないと思っています。

どうせ、自分達のサービスを売り込みたいだけなんだろう?
私が逆の立場ならそのように勘ぐります。
では中小企業の皆さんに、一歩先の働き方をどうやって広めていけばいいのか。

やはり鍵となるのが、「同業者の生の声」です。

同じ業界の先進的な会社の事例であれば、響く。業界を良くしようとコミットして牽引していく事業者の意志が込められた話であれば聞く耳を持つ。

自分たちと同じ痛みを知って、同じ言語を話すリーダーの話なら他人事ではなく、「自分たちも変わらなければいけない。そして、変わることができる」という希望になる。

中小企業を変革できるのは中小企業しかいない。
私なりのカタチでそのお手伝いができればと考えました。

お手本となる部分を言語化して共有する活動。
業界専門誌も巻き込んで多くの同業者に届けていく。

各業界においてお手本となる「イケてる企業」に光を当て、そのイケてる理由(私は「お出汁」と喩えています) や先進的で生々しい取組みの様子を同業者に向けてシェアすることで、業界の活性化・発展に貢献できるのでは?というイメージを胸に抱きました。、

CNOブログを開設し、皆様の経営の参考になる情報をどんどん発信してみようという考えに至りました。

今日より一歩先の明日へ

CNOブログでは、記事と動画をご紹介していきます。

全国の「イケてるお客様」にカメラマンを引き連れて訪問し、『となりの晩ごはん』風に社長や現場責任者との対談を収録します。
そのインタビュー動画から記事も起こして、ハイブリッド形式のコンテンツに仕上げていきます。

忙しくて時間がない人でも、疲れて読むのが億劫な人でも、お好きなカタチで触れて理解を深めていただけるようなコンテンツづくりにチャレンジしていきます。

取材の様子。よく知ってたはずのお客様からも新たな発見、気づきの瞬間がある。

中には、

「え!こんな生々しい具体的なところまで伝えてしまっていいの?」

という、その会社独自のノウハウも、たくさんご紹介いただいてます。

業界がよりよく発展するためなら!」と、出演企業の社長や社員さんがひとはだもふたはだも脱いで下さった思いをありがたく受け止めつつ、一人でも多くの同業者、中小企業の皆様にお届けしていければと思っています。

同時にChatwork社の従業員にも触れてもらって、なんとなくみんなの顧客理解が深まっていくといいですね。。

ChatworkのCNOという役割は、広報の活動をより広く深くしたようなものかもしれません。

きっと私に向いている仕事。
これからの活動を通してCNOの意味づけを洗練させていければと思っています。

いろんなサービス提供会社の間でCNOという役割がもっと増えていくといいな、という妄想も膨らみます。

これまで共に歩んできたお客さまや業界に対して、さらにお役に立っていけるよう、これからも皆さまにご協力いただきながら、CNOブログを発信してまいります。

すべての人が一歩先の働き方ができると、今日よりきっといい明日が待っている。
この活動が少しでも皆様のお役に立てればと考えています。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

【山口プロフィール】
創業期にジョインし常務取締役に就任。
セールス、PJM、事業グロースの経験をベースにChatwork事業に従事。
CMOとして中小企業マーケットを切り開き、COOとしてビジネス部門を統括しマザーズ上場に貢献。
2022年4月副社長執行役員CNO(Chief Networking Officer)に就任。
社内外における人的ネットワーク強化を担い、社長補佐として経営判断および事業推進を支援する。
神奈川県葉山在住。男児2人の子育てと仕事の両立生活を送る。
超健康志向でトレーニングと食事制限を徹底。
無類のイタリア好きで渡伊経験は20回以上。
オフライン活動が主軸ながらChatwork接続先は7,000を超える。
電話、メール、LINEは使用しない。

Chatwork ID:cw_yamaguchi
Facebook ID:ecyamaguchi

Chatwork CxOが書いた記事はこちらから御覧ください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?