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「神田沙也加 急逝前に恋人から罵倒されていた」という記事について

今、神田沙也加さんの死についての新たな事実が明らかとなり、ネット上で話題になっています。

私は神田沙也加さん、前山剛久さんについて全く知らないのですが、こういった有名人の自殺、誹謗中傷などについて思うことがあったので、首を突っ込まさせていただきます。

神田沙也加さんの死についての新事実

ご存知の方も多いかと思いますが、神田沙也加さんは2021年12月18日、転落による多発外傷性ショックによって急死しました。

35歳という若さでした。

しかし、上の記事では本事件に関して新たな事実が明らかになったのです。

なんと、亡くなる直前に、交際相手の俳優と激しく口論する音声が存在していることが、「週刊文春」の取材によってわかりました。

中には、「死ね」などと罵倒を受ける場面もありました。

詳しい音声内容までは私は聴いていないのですが、亡くなる直前に交際相手と揉めており、それによって精神を病んでしまって自殺したのではないか、と推測されます。

学ばない世間

そして現在、この交際相手である前山剛久さんにSNSなどで非難が集中しています。

「前山剛久は芸能界引退だけでなく、人生からも引退してください。」

「きしょすぎ、メンタルブサイクが!お前が死ねよ」

などなど…。

正直、このような誹謗中傷コメントを見たときは呆れました。

2020年5月、プロレスラーの木村花さんが、ネットでの誹謗中傷によって自殺に追い込まれました。

この事件から、世間では「誹謗中傷はやめよう!」「言葉は人を殺す」のような、ネットでの発言の意識を改めさせるような注意喚起が行われました。

しかしそんな事件から約1年半。

世間は過去の教訓を忘れ、また同じことを繰り返しています。

「コイツが悪い!コイツのせいだ!」と思ったら、怒りで前が見えなくなって一心不乱に石を投げる。

「死ね!」

「ゴミ!」

ハッキリ言ってこれは神田沙也加さんに対して前田剛久さんが「死ねよ」と言ったのと何も変わりません。

「どこまでいっても人は同じ過ちを繰り返すんだなぁ…。」とつくづく感じましたね。

盲目的に正義を振りかざす

「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」という言葉があるように、他人が誹謗中傷しているから、自分もやっていいだらうという同調圧力によって、誹謗中傷は更に加速していきます。

感情に流され、間違った正義を振りかざし、自らの言動を顧みない人間は本当に無知で愚かです。

神田さんの事務所は、こうコメントを発表しています。


 《なお、ご親族やご友人のプライバシーに関わるような記事の掲載、過剰な取材行為、インターネット上での根拠のない誹謗中傷に関しまして、お控えいただけますよう改めてお願い申し上げます。》

勿論、前田さんのやったことが事実なら、到底許されるべきことではありません。

前田さんのファンからしたら本当にショックでしょうし、怒りを感じる気持ちもわかります。

しかし、それに対して外野である私たちが石を投げたところで何も変わりません。

私たちができることは、前田さん自身が罪の重さを自覚し、更生に向けて努力することを願うだけです。

こういったネットの誹謗中傷はおそらく永遠になくなりません。

しかし少なくすることはできます。

「誹謗中傷をやらない」という意識は、他人を守るだけでなく、自分を守ることにも繋がります。

相手の立場になって考えることができる人が増えれば、社会全体の閉塞感がなくなり、もう少し幸福感を感じれるようになる人が増えるでしょう。

誹謗中傷をしている人は、自分で自分を不幸にしていることに気づいてください。

この世に完璧な人間はいません。

時には感情的になることもあるでしょう。

しかし、インターネットでコメントを書き込む際には、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。

インターネットで顔が見えないからと言って、画面の奥には人間がいます。

この記事が少しでも皆さんの意識を変えることにつながれば嬉しいです。

ありがとうございました。

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