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ヨーグルト(仮名)さんで始まり、ヨーグルト(仮名)さんで終わった。

こんばんは。id_butterです。

とってもとっても久しぶりだ。

あることに、エネルギーを奪われていた。
そして、なんだか書けない日々が続いた。
でも、そんな状態でも、書かずにはおられないようなことを聞いてしまった💡ので、書く。

先日、元夫とお話をした。
その元夫から聞いた話があんまりにもおもしろかったのだ。

色々な流れがあって、元夫と話をしなくてはいけない。
そんな気持ちになったのは10日ほど前くらいだったと思う。

前々から話さなくてはいけないのはわかっていた。
以前、離婚したのは元夫のせいじゃない、そう思うようになっていたということを書いた。

わたしが書いたシナリオの出演者であった元夫は、課された何かに未だ押しつぶされそうになっているかもしれないと怖かった。
だから、わたしが考えていることを全部話そうと思っていたのだ。

そのときがきた、急に思った。

そして、その日のうちにアポを取り、元夫のアパートに突撃した。

心から、離婚はあなた元夫のせいではないと思っていること
そう思えたのは元夫の元奥様のおかげでもあること(リンク
当時いやだと思っていたこと
なんかをすべて、洗いざらい話した。
元夫からは、謝罪や娘の話を一通り聞いた。

その中で、やっぱりあの予感は正しかったのだと思った。

何かというと、ここで書いたふたりめの彼女の娘さんの話だ。
このとき書いたお金についてのエピソードは、わたしが離婚を決心した理由の一つだ。
そして、元夫もこのときに離婚を覚悟していたらしい。
つまり、軽い気持ちで貸したのではなく、離婚がチラつきながらも目の前の女の子のためにお金を出したということだ。

ふたりめの彼女がお金を借りた相手のタチの悪さを元夫は知っていて、このままだとどうあっても目の前の女の子の身が危ないことがわかった。
だから、彼女が自分に娘を託したのだと理解したのだそうだ。

家族との離別、目の前の女の子の命を天秤にかけて、後者を選ぶ。
とても、元夫らしい。
当時のわたしには酷なことだったけれど、今となってはそれでよかったんだと心から思った。
そして、それを当の本人元夫にも伝えた。

ごめんね。

そういった元夫は出会った頃そのままのように見えた。
本当に、別れてよかったと思った。

話が終わりそうに思えるが、おもしろかったのはここからだ。

その女の子の名前は ” ヨーグルト(仮名) ” ちゃん。
そう聞いて、わたしは爆笑した。
元夫の人生にまとわりつく因縁の名前である。

この話に書いたのだけれど、元夫は3連続同じ名前の女性とつきあった過去があり、その3人目の女性がわたしの前に結婚していた元奥様だ。
その名が ” ヨーグルト(仮名)”さんなのだった。
ちなみに、わたしの知人の ” ヨーグルト(仮名)” さんはこの話で出てくるひとだけだ。

離婚してからも、元夫の周りには、 ”ヨーグルト(仮名)”さんが次々現れて、今は8人目の”ヨーグルト(仮名)”さんが職場にいるそう。

それはね、その中の一番印象的な ”ヨーグルト(仮名)”さんがあなた元夫の人生の重要人物だという意味だと思うよ。

と、わたしは伝えた。
だとすると、重要人物はひとりしかいない、といった ”ヨーグルト(仮名)”さんが、例の女性のお嬢さんだったというわけだ。

そして、やっぱり、と思った。
あのときのわたしが感じた嫉妬は、間違いじゃなかった。
その一瞬、家族を忘れてしまった夫はいたのだ。
もう、負けていたのだ。

ヨーグルト(仮名)さんで始まり、ヨーグルト(仮名)さんで終わった。
それが、わたしバタ子の結婚だった。

最近、思うことがある。
24時間365日ずっと、誰かに愛されたい、そんなこと思わない。
一緒にいる間だけ、100%こっちだけ見ててほしい。
わたしは、結婚に向いていなかった。
だって、誰かを所有するなんてできないことを知っているからだ。
ずっとこっちに、でもちょっと無理をして、10%だけを傾けてくれるような結婚生活をわたしは望まない。
好きなら尚更、自由でいてほしいとも思うのだ。

この ”ヨーグルト(仮名)”ちゃんは、まぎれもなく、元夫の運命の人に違いない、とわたしは思う。
そういうわたしを、元夫は「バカじゃないの、何歳差だと思ってるの。ありえないし、そういうのはもういいんだ。」とわらった。

だけど、彼女ヨーグルトちゃんの魂は、彼じゃなければ救えないだろうという確信がある。
だから、絶対に元夫は彼女の沼に引きずり込まれるだろう。
恋愛かどうかはさておき。
わたしに引きずり込まれたときみたいに笑

そう思ったら、笑いがこみ上げてきたのだ。
かわいそうな人だ。
ざまあみろ、という言葉はきっとこういう時に使うに違いない。

時々、彼女ヨーグルトちゃん元夫に会いにくるらしい。
なんだか、お母さんにそっくりだ。
彼女もよく、元夫の働く会社に彼を見にきていた。

じゃあね、またと別れる前、元夫と3年ぶりくらいにハグをした。
もう、触れるようになっていた。
タバコのにおいが懐かしいと思えるくらいだった。

帰り道、もう夜の2時を過ぎていた。
号泣して、叫んで、自転車で爆走した。
頭がキーンと冷たいのに、首元を通り抜ける風がすぅすぅするのに、あたたかい大きな何かに包まれている。
わたしも救われたのだ、そう気づいた。

わたしが自分の心に正直に従ったことは、間違いじゃなかった。
そう思えた。

やっと終わって、やっと始められる。

わたしは、もう元夫を愛していない。
だけど、元夫と出会い、別れ、それからの1年半必死で生きてきた自分を、その日々を、心から愛おしく思う。

そう思えたことは、ここまで読んできてくださったnoteのみなさまのおかげでもある。
わたしに関わってくださったすべての方々に、感謝しています。

本当に、ありがとう。
愛を込めて。

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