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サービスの本質塾

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日本では長らく「お客様は神様」的な偏ったサービス感が広がり、現場の最前線で頑張るスタッフが苦しんでいます。「サービスの本質塾」では本来あるべきサービスの価値や考え方を発信していき…
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2019年11月の記事一覧

泉州弁が怖い

以前、運輸系企業様の「サービスマインド向上研修」の講師をさせて頂いた際の出来事です。 あるバス会社役員の方は3日間、熱心にご聴講下さり、研修が終わった日、私のところにいらっしゃいました。 「先生、実はうちの乗務員へのクレームで多いのが、『泉州弁が恐い』というヤツなんです。  乗務員には悪気はないのですが、  泉州弁ってキツイんですわ。  お客様から見ると恐いんです。  どうしたものかと思うのですが、  言っても直らんのです。」 たびたびクレームがあり対応

手放す

日本人は真面目です。 外国人に「日本人ってどんな印象?」と聞くと アメリカやカナダ、ヨーロッパ、 そして中国や韓国の人も Polite と答えます。 礼儀正しい、丁寧、と言った意味でしょうか。 その真面目さが、 高度経済成長の時期にはぴたりとはまったのですが、経済がおかしくなってきて、 正直さ、真面目さが「思考停止」に直結した。 私はそんな見立てです。 ・心から欲していること 夢を叶えるとか セミリタイヤとか そんなことが言いたいのではありませ

地方にお金を落とす?

観光について考えるところを書きます。昔から心に引っかかっていた違和感です。 被災地の復興や地方の観光活性化を語る際、「地域にお金を落とす」みたいな言い方がされます。都会に住む人の上から目線の嫌な発想です。地方の人は東京に来て、東京でお金を落とすとは言いません。 日本には無意識のうちに「都会が日本を動かしていて、そこに従属する地方」みたいな上下関係を作っています。これを打ち壊せるのは、地方に住む人の誇り。この一点です。 私は仕事で日本全国を回ります。 日

管理職の3つの不要

先週、今週は西に東に。 今、新幹線で名古屋に向かっています。 電車での移動は貴重な読書の時間。 手袋のソムリエ、江村 典子(株式会社扶双)さんから紹介して頂いた、 「アント・フィナンシャルの成功法則」 から印象に残った言葉を。 アント・フィナンシャルを ご存知の方はいらっしゃいますか? 中国の決済システム「支付宝」を 運営している会社で本社は中国の 杭州です。 日本でも百貨店などのレジに 「支付宝」のステッカーが 貼ってあります。 日本人には馴染み

喫煙者へのおもてなし

SNSで、 「ヨーロッパはやはりすごい、日本は遅れている」と書くと一定の割合で、 「日本にもいいところはある、海外礼賛はやめろ」とのご批判を頂きます。 私の文章が、 思い切り上から目線なせいか、 年に数回、ものすごい勢いで攻撃されます。 文章が上から目線に感じられてしまう のは、断定口調で書いているからです。 「~と思う」 「~に違いない」 「~も言っていた」 と、断定を避ける文章など 読んでいても伝わりません。 ・ヨーロッパの喫煙事情 今回、エストニ