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地方にお金を落とす?

観光について考えるところを書きます。昔から心に引っかかっていた違和感です。

被災地の復興や地方の観光活性化を語る際、「地域にお金を落とす」みたいな言い方がされます。都会に住む人の上から目線の嫌な発想です。地方の人は東京に来て、東京でお金を落とすとは言いません。

日本には無意識のうちに「都会が日本を動かしていて、そこに従属する地方」みたいな上下関係を作っています。これを打ち壊せるのは、地方に住む人の誇り。この一点です。

私は仕事で日本全国を回ります。

日本の地方は素晴らしいところばかりです。そこには日本の原風景があります。

恐らくは都会よりも、色々な意味ではるかに豊かな暮らしをしている地方の方々が、なぜ誇りを失い、都会におもねるのか、不思議で仕方がありません。都会ってそんなに偉いか。

観光客なんか来なくても、実はそんなに困りません。食べるものは海にも山にもたくさんあります。そのベースラインを何より誇りに思って、その上で、わざわざ足を運んできてくれたなら、その客をもてなす。もてなしとは媚びを売ることではありません。

都会の旅行エージェントや、コンサルタントに振り回されるのはもうやめましょう。

彼らと郷土愛が共有できますか?

自分たちの食い扶持を刈り取り、吸い取って、また新しい飯のタネを探していなくなりませんでしたか?20年、30年付き合えていますか?担当が変わってもまだ、変わらず付き合えていますか?

実は、観光客なんて来なくても、そんなに困らないのです。依存は最悪です。

美しい誇りある土地を、観光客の植民地みたいにするのは、終わりにしましょう。

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