私ってこんなにできないんだっけ。いくつもの挫折を乗り越えた先に見えた世界。
こんにちは!株式会社ベルパーク採用広報担当の加藤です。
突然ですが皆さんは、大人になって仕事で悔しくて涙を流した経験はありますか?
本日は2023年11月22日に開催された法人訪販営業No.1を決める大会、『法人訪販ロールプレイング大会』の決勝で、見事準優勝に輝いた、当社法人営業部のエミリさんに、大会出場のきっかけから本番、そして本番が終わって2ヶ月たった今の気持ちを語っていただきました。
「実は、初めはロープレに対して否定的だったんです。」
そう語る彼女が、この大会に向けた準備や練習で、挫折や苦悩を繰り返し、今や
「この大会のおかげで営業のレベルが上がりました!
確実に私、成長したと思います!!」
と語るまでに至った、その経緯をまとめましたのでご紹介したいと思います。
それでは早速行ってみましょう!
▼ 『法人訪販ロールプレイング大会』とは
ソフトバンク社が主催する『法人訪販ロールプレイング大会』は、ソフトバンクの商材を販売する代理店の営業パーソンが出場し、その営業スキルと商品知識を競う大会です。
大会は、予選と決勝大会から構成されており、優勝者や2位、3位入賞者にはその実力が認められ、ソフトバンク社からの表彰、及び賞金を手にすることができます。
出場者は、予め設定されている架空の顧客・課題の中から、自分がどの顧客にどんな提案をするかを準備し、大会当日、そのロールプレイングを行い他の出場者とそのパフォーマンスを競い合います。
まずはこの大会で見事2位に入賞したエミリさんがどんな人物なのかを紹介したいと思います!
▼ 本日ご紹介するのはこんな人
・お名前:エミリさん
・入社:2021年10月 キャリア採用入社
・前職:傘メーカーの営業職(BtoB)
・前前職:パーソナルトレーニング専門ジムのトレーナー(BtoC)
・プライベート:海・山・川・湖に行き「アース🌎を感じること」が大好きだそうです!
▼ 「やばい。選ばれた」〜予選出場に向けて〜
ー エントリー時はどのようなモチベーションでしたか?
「正直、この大会にかけるモチベーションはそこまでではなかったんです。」
インタビュー開始直後から衝撃の言葉で我々を驚かせてくれるエミリさん。
その真意を聞くと、
「『大会のために練習したり資料作ったりする時間があったら、お客様先に行ったほうがいいじゃん。』みたいに思っていましたし、予選に関しては営業メンバーは全員参加するので、正直、『みんな出るからやらないと』くらいのモチベーションでした。なので思い入れは特になくて『ぶっつけ本番でやればいいや』と思っていました。」
10月31日。予選大会の結果発表通知に載っている自分の名前を見て、エミリさんは驚きを隠せませんでした。
なんと自身の意に反して予選を見事勝ち抜いて勝ち抜いてしまったのです。
ー 決勝大会に出場することがわかった瞬間は、どんな気持ちでしたか?
エミリさん:
「マジか!ヤバイ!どうしよう!!・・・ていう焦りとか不安の気持ちと、出たかったけど出られなかった人もいるんだから、『選ばれたからにはやらないと』っていう自分への鼓舞とで気持ちの整理がつかない状況でしたね。」
もう一つ、エミリさんが「ヤバイ」と思ったのは決勝大会までの日程でした。
予選の結果が発表され、決勝に出場するメンバーに選ばれた事実を知ったのが10月31日。決勝大会が11月22日。決勝まで22日しかなかったのです。
さらに11月は既にお客様との商談をたくさん入れていた上、11月はいつもより多めに有休を取ってリフレッシュしようとしていたので、準備の時間に余裕がありません。
しかも、練習を見てくれる上司でマネージャーのナオキさんとの予定も全然合いません。
そんな状況で始まったエミリさんの決勝までの22日間は、苦悩と葛藤の連続となりました。
▼上司とのマンツーマンで連日「悔しい!」〜決勝までの22日間〜
▽ 商談の軸が決まらない・・・!
練習できる日数が限られる中、なんとかナオキさんと時間を合わせて、決勝に向けて練習を開始したエミリさん。
決勝に向けてまず最初に取り組んだのは”商談の軸”作りでした。
エミリさん:
「ナオキさんから、
『エミリさんが選んだ"お客様"に対してどういう提案をしたいのか、ふんわりでいいから軸を考えてきて』
と言われたので、言われた通りにちゃんと考えてナオキさんと打ち合わせしたんです。」
ここで言う"軸"とは、
お客様に対してどういう提案をしたいのか、
お客様をどのようなゴールに導きたいのか、
など、
提案のコンセプトのようなもので、軸を固めるまでがとにかく大変だったと言います。
エミリさん:
「昨日までは『これで行こう!』って決めるんですけど、次の日には、
『やっぱりこれってどうなんだろう』
『ちゃんとお客様のためになっているのかなぁ』
って思ったりして、なかなか決めることができませんでした。
当然会社を代表して出場するので、提案の内容が独りよがりにならないように、頂くアドバイスや意見を取り入れる訳なのですが、そうすると『これで行こう』と半ば決めかけていた軸からまた離れてしまう、ということが頻繁にあって、自分の考えと頂く意見やアドバイスと、どうバランスを取って提案を作れば良いのかについても、かなり気を遣いました。」
それでもなんとか軸を固め、
あとはブラッシュアップするだけというフェーズに入ることができたのですが…
ある日、この大会の練習で最もエミリさんの感情を揺さぶる出来事が起きました。
▽ 渾身の一撃だったのに・・・。
それは本番5日前、ナオキさんが有休でお休みをとっている間の出来事でした。
エミリさんはソフトバンクの担当の方に提案のシナリオについて様々なフィードバックをもらい、それに刺激を受けて「これだ!」と自信を持って言えるような提案の流れを見出すことができたのです。
それをナオキさんに見せようとした月曜日の朝。
意気揚々と
「ナオキさん!私、もう見えました!これでいきたいです。見てください!」
とナオキさんに話しかけるエミリさん。
その表情は当然、自信満々です。
ナオキさんから
「お!めっちゃいいじゃん!すごいね!さすが!」
という反応が返ってくると思いきや、
ナオキさんの反応は、エミリさんが全く予想もしていなかった厳しいものでした。
「エミリさんこれ、本気で言ってんの?」
予想を裏切る反応にエミリさんは思わず
「本気ですけど。」
「元々お客様に提案したいって言っていたこととこの提案書の内容、一貫性ないよね。」
「・・・どこがですか?」
2人のやりとりは次第にヒートアップ。
ナオキさんのフィードバックを聞きながら、
『なんで!?なんでダメなの?!』
と悔しさが込み上げます。
実は大会準備期間中、ナオキさんとは提案の軸固めやシナリオを作るのに、度々意見が交錯することがあり、その度にお互いに熱くなって議論が白熱することがしばしばありました。
この時もまたいつものように激論が繰り広げられましたが
最終的にはナオキさんの説明により、
「確かに。冷静に考えたら確かにそうですね。」
とエミリさん。
頭では納得したエミリさんでしたが、心の内は穏やかではありませんでした。
▽ 帰宅後に涙を流すことも・・・。
エミリさんが大会準備で大変だと感じたこと、それはエミリさんが自信を持って「こうです」とぶつけた内容が、ナオキさんのフィードバックによって粉砕され、またゼロからやり直し、というパターンが何回も続いたことでした。
そのうち、自分に自信が持てなくなってしまったエミリさん。
実はエミリさんの上司であるナオキさんは、この法人訪販ロールプレイング大会の2019年の優勝者であり、エミリさんにとって一番尊敬できる人。エミリさんがベルパークに入社したのも、ナオキさんと面接をして「この人と一緒に働きたい!」と思ったからでした。
エミリさん:
「私だったら20秒かかってしまう営業トークを、ナオキさんはその半分で、より分かりやすく伝えられたり、自分が何時間もかけて準備をしたものを、ナオキさんはものの5分で、しかもぐうの音が出ないほど完璧な内容で修正するんです。
アドバイスとかフィードバックをもらう度に、
『この人、すごい、でも悔しい。』
『この人、私よりやっぱめちゃくちゃすごい。でも悔しい・・・!』
っていう、気持ちが頭の中に渦巻いて・・・。
そのうち
”私って思ったよりデキナイな”
って、思うようになりました・・・。」
「この人と一緒に働きたい!」と思いベルパークに入社し、同じチームでずっとナオキさんと一緒に仕事をしてきたからこそ、ナオキさんのすごさを知っているし、自分は吸収しているものと思っていたのに、今回の大会準備で改めてナオキさんのすごさを突きつけられた感覚だったのでしょう、
「自分って全然じゃん」
「私ってこんなにできないんだっけ?!」
自分の不甲斐なさに落胆し、それが帰宅後、涙になって溢れ出ることもあったと言います。
エミリさん:
「ご飯を食べながらブツブツ練習するんですけど、全然言葉が出てこないんですよ。本番の日が近付いてくる焦りと
『なんでできないの?!ナオキさんはできるのに!』
ていう想いとで頭の中がぐちゃぐちゃになっちゃって。」
ナオキさんとの激しい攻防戦は連日連夜繰り広げられ、ようやく大会1週間前になってシナリオができあがり、ついに11月22日。本番の日を迎えたのでした。
▼「緊張ではなく”武者震い”」〜目の前のお客様を幸せにすることだけに集中した本番〜
エミリさんの出番は7番。ベルパークから一緒に出場するコノミさんの次がエミリさんの出番となりました。
控室で待っている間は緊張というより”武者震い”。
途中までブツブツと練習をしていたものの、
「ここまで来てこの練習は意味ないな」
と悟り、いつも通りPCを開いて仕事をしたり、コノミさんと励ましあったりしていたそうでした。
そしていよいよエミリさんの出番。
「始まったらもうなんか、緊張とかあんまりしなかったですね。」
大会前日にもらったナオキさんからのアドバイスのおかげで、エミリさんの心は落ち着いていました。
そのアドバイスとは
「"とにかく目の前のお客様を幸せにするんだ"っていう"マインドセット"が大事だよ」
というもの。本番前日、
「私は絶対、目の前のお客様を喜ばせる!
絶対下町ロケットみたいにするんだ!」
と、実際に自分に言い聞かせてからロープレをしてみると、周りのメンバーから「すごい!さっきと全然違った!」というフィードバックが。それほど、そのアドバイスは効果絶大だったそうです。
「私はこの会社を絶対に製造業で日本一ハッピーな会社にする!」
本番直前、そのアドバイス通り再度マインドセットをしたエミリさん。
アドバイスの甲斐あって、本番中は周りの人の表情や会場の雰囲気、審査員の仕草や表情も、冷静に見て感じることができたほど、集中できたそうです。
本番中から既に手応えを感じていたエミリさん。
まだ自分の提案が終わってもいないのに、
「いけたかも!」
と思っていたそうです(笑)
▼「絶対獲った!」〜手応えを感じながら迎えた結果発表〜
参加者全員が審査員と観客の前にずらりと並び始まった結果発表。
絶対自分が優勝だと信じるエミリさんの表情は自信満々。
結果発表のアナウンスが始まり、3位から順番に名前が呼ばれます。
「呼ぶな、呼ぶな、絶対呼ぶな」
心の中で念じるエミリさん。
3位は別の会社の参加者の名前が呼ばれました。
次は2位の結果発表。
「呼ぶな、呼ぶな、絶対呼ぶな・・・!」
心の中でそう強く念じますが、
「株式会社ベルパーク ・・・エミリさん!」
2位で名前を呼ばれてしまったエミリさん。
呼ばれた瞬間、落胆と悔しさが思わず表情に滲み出てしまったそうです。
▼「悔しい!でも・・・」〜結果を昇華するまでの複雑な想い〜
毎日毎日悔しい思いをしながら、自らを鼓舞し、本気で取り組んだ22日間。結果は惜しくも2位。
優勝は、同じベルパークから出場した仲良しの同僚であるコノミさんが、獲得することとなりました。
コノミさんは、エミリさんにとって先輩でもあり後輩でもある、職場の同士。
新卒でベルパークに入社したコノミさんの方が社歴は上ではありますが、キャリア採用で入社したエミリさんの方が年齢が上という関係。お隣のチームということもあって大の仲良しだそうです。
ー 仲良しの同僚が優勝、あれだけ頑張ったのに自分は準優勝、という結果はなかなか受け入れ難いものがあるかと思いますが、今は結果をどのように受け止めていますか?
エミリさん:
「めちゃくちゃ悔しいです。
めちゃくちゃ悔しいですけど、自分がそれで泣いちゃったり『悔しい!』ていう表情をしているとコノちゃんが喜べないので、当時、みんなの前では明るく振る舞うようにしていました。
コノちゃんは私に気を遣ってくれたりもするんですけど、そこは『コノちゃんは1位だから堂々としてればいいんだよ!』って年上の風を吹かせて、その場を収めてみたり。
コノちゃんが頑張っている姿も見ていたので、
コノちゃん、おめでとう!
ていう純粋な気持ちもあるんですけど、でもやっぱり、
どうして私が1位じゃないの?
っていう気持ちもあって・・・。
家に帰って泣きましたね・・・。
めちゃくちゃ泣きました。」
本気で取り組んだからこそ、出てくる涙。
初めは出場するとも思ってなかったところから、自分を奮い立たせて、毎日毎日、悔しい思いをしながら練習をしてきたのですから、当然の感情でしょう。
でもある時ふと、エミリさんの中で違う感情が湧き上がってきて、それまで受け止めきれなかったこの結果を、飲み込むことができたそうです。
エミリさん:
「コノちゃんは2021年に一度この大会に出場していて、今の自分と同じ2位だったんです。そしてそこで出場をやめてもいいわけなのに、今回もう一回出場するという選択をして、今回優勝してるんです。
今回2位の私が、来年もしくは再来年、もう一回出場しろと言われたらきっと無理。
『あ、その差なんだ』
と思ったらすごく納得しました。
いろんなプレッシャーや葛藤を乗り越えた彼女を差し置いて、自分がたった1回で優勝するなんてことがあったら、それはおかしい、そんなに人生甘くないって。
そう思えたんです。」
自分が今まさに昔の彼女と同じように、2位という結果に悔しい想いをしているからこそ、今回の結果がストン、と腹に落ちてきたのでしょう。
惜しくも今回の大会では優勝はできませんでしたが、大会前から大会後に至るまでの経験全てが、エミリさんの人生経験をより豊かにしたことに間違いはありません。
▼「この会社に入ってよかった!」〜改めて感じたこの会社の良いところ〜
出場が決まってから過ごした激動の22日間。この22日間は本当に辛くて大変な期間でしたが、エミリさんは自分を支えてくれる、いろいろな人の温かさに触れることができ、改めて「この会社に入って良かったと感じた」と言います。
エミリさん:
「大会準備はすごく大変でしたけど、本当にいろんな人に支えられました。
2位という結果になって本当にナオキさんには申し訳ないなって思っているんですが、大会が終わった後、ナオキさんからは、
『たくさん厳しいこと言ったけど、エミリさんだったからこそ期待を込めて敢えて難しいことを言ったし、エミリさんがちゃんと向き合ってくれたからこそ自分も本気になったし、自分にとっても勉強になった。自分の中ではダントツで1番だから。』
って言われて、それもあって当日、帰宅後めちゃくちゃ泣きましたね。
部長の清水さんは、ナオキさんが不在の時のアドバイスはすごく的確で勉強になりましたし、いつもいつも私を励ましてくれて、私が悩んでたりへこんでいたりすると
『エミリさんはいつも通り自信を持って臨めば大丈夫!』
って励ましてくださいました。
チームメンバーのリョウタさんやマヒロくんも、
”エミリさんが大会の準備に集中できるように、チームの数字は俺たちで頑張ろう!!”
って言って影で私を支えてくれたりとか、忙しい時に差し入れを買ってきてくれたりとか。
ソフトバンクの担当営業の方も、空気が重苦しい時に
『ちょっと外の空気を吸いにカフェにでも行こうか!』
って誘ってくれて、気分転換させてくれたり。
他にもアドバイスをくれたり励ましてくれたりした方がたくさんいて、苦しい22日間でしたけど、人の温かさとか、繋がりをすごく感じることができましたし、本当にみなさんに感謝したいです。
改めて、『この会社に入って良かったな!』って思いました・・・!」
▼「営業、めっちゃ楽しい」〜自分の成長を感じることができたロープレ大会〜
今回の出場で様々な感情を経験し、人間的により成長を遂げたエミリさん。
仕事の面でもこの大会に出たことで、思わぬ変化があったそうです。
ー 大会に出る前と後で何か仕事に変化はありましたか?
エミリさん:
「この大会に出場して、改めて、『営業ってめっちゃ楽しい』って思ったんですよね。
ロープレ大会が終わった直後の商談が大口のお客様だったんですけど、その商談は大成功ですぐに内諾を頂けたんです。
私、営業うまくなってる!って実感することができましたし、営業に対する考え方も変わりましたし、最初は否定的でしたけど、今では出てよかったなって、思ってます!!」
インタビューの最後にはスッキリした表情を見せてくれたエミリさん。「自分自身成長した、営業のレベルも上がった」と、自信に溢れる凛としたたたずまいはとても清々しいものでした。
最後に、エミリさんに今後の営業としての目標を聞いてみました。
▼今後の目標
エミリさん:
「まずは法人営業部の営業利益拡大に向けて、お客様からも会社からも信頼される営業パーソンになりたいです。そして、私自身、この会社のことが大好きなので、同士を増やすためにも今徐々に関わらせてもらっている法人営業部の採用や研修に今後はもっと注力していきたいです!」
エミリさんならきっと信頼される営業パーソンになれること間違いなしです!
これからのエミリさんの活躍にますます期待したいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!