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イギリスの電気代事情〜£700を£60まで下げた話

昨年9月に、今の家に引っ越してきました。
引っ越してきたこのアパートは、ガス無しの『オール電化』。

前の入居者が契約していた電力会社、フランス大手のEDFは電気代が高いことで有名だったため、必死に安いところを探し見つけたのが、ドイツの電力会社E.ON

現在、イギリスの多くの家庭ではスマートメーターを導入し始めています。
スマートメーターがあるとデジタル端末で検針確認ができ、現時点でどれくらいエネルギーを消費していて、またその消費量はいくらに値するのか、実際の料金を表示してくれます。E.ONでも、契約してすぐにスマートメーターの導入案内をされました。

日本に住んでいると、電気使用量の検針作業は検針員さんたちがやってくれるのが当たり前なので、電気メーターについて一度も気にしたことがありませんでした。

しかしイギリスでは、スマートメーターを導入していない場合、入居者である自分達で電気メーターを確認し、電気使用量がわかるように電気メーターの写真を契約電力会社に毎月送る必要があるのです。


入居前には、まだ電力会社の切り替え先を見つけていなかったため、最初の1ヶ月はEDFのままで生活することに。つまり、入居日から1ヶ月間でどれくらいの電力を使用したか、〆のために1ヶ月後の電気メーターの写真も提出しなくてはなりません。

私が引っ越したアパートは、電気メーターが設置されている場所は危険、ということで立ち入り禁止。そのため大家さんに、入居日および入居日から1ヶ月後電気メーターの写真を送ってもらうよう、事前にお願いしていました。

1ヶ月が過ぎ、大家さんから送られてきた電気メーターの写真を見ると、失笑。

肝心の数字が、反射してしまって正確に読めないじゃないですかね…。

どんだけ、仕事が適当なの。ある種のいじめかと思いました。笑

というか、自分の水準で当たり前にやってくれると思っちゃいけない、ということですよね。その日に、私が立ち会えばよかったのです。学び。

とにかく、嘘ついて提出するのも善意が痛むので、反射したままの写真を一旦EDFに送ることにしました。

すると、1週間後に届いた請求書を開けて驚愕ですよ。

1ヶ月で£700(約10万円)の電気代って... 家賃じゃないんだから。

反射した数字が読めなかったからか、推定値で算出した請求書が届いたのです。
この手の請求書が届いた皆さん、絶対に払っちゃダメですよ!終わりは来ます!粘れば、必ず!

何回でも、これが正しい数値だ!って送り続けてくださいね。

このやりとりで何が一番腹立ったかというと、カスタマーサービスと定期的にやりとりしているにも関わらず、そんなこと知らんぷりに請求書は送り続けられるのです。

いよいよ「支払わないなら、法的措置を取りますよ」という書面が届いたときは、不覚にも笑ってしまいました。


ぬかに釘。まさにそんなやりとりを3ヶ月続けました。

ようやくEDF側が全ての電気メーターの数値を『受け入れ』てくれて、正式な請求書が届きました。


£67(約1万円)でも高く感じるけど、£700からスタートしたので、嬉しさによる喜びが優って、即効支払いました。
Adieu!EDF!


それにしても、9月〜10月の1ヶ月で£67はやっぱり高い気がします。

イギリスの電気ヒーターは電気代を食うよ!と、あらゆる人に念を押されたので、一度も暖を取ることなく過ごしたにも関わらずこの値段。高い…。

そんな中、今朝のニュースです。

世界的にも問題視されている、インフレーションとエネルギー価格上昇問題。また、4月からは所得税の増税国民保険料の引き上げが行われるイギリスでは、生活費がとてつもなく上昇しているのです。

2021年1月〜12月のイギリスのインフレ率は5.4%。つまり、収入が5.4%増えても、物価等も5.4%増えているため、生活水準に変わりがないということ。

ここまで上がったのは、過去30年で初めてだそう。

主に上昇しているのは、光熱費食品価格
ブレグジット(Brexit)によって、欧米諸国からの輸入に制限がかかり始めたためでしょうか、、。


最終の請求額が未定だったEDF問題が並行していたこともあり、電気料金に恐れていた私は、今年の冬、電気ヒーターを全くつけていません。

EDFへの支払いが終わったので、e-onから提示される11月〜1月の電気代がいくらになるか、今から楽しみです。

ちなみにさっき、東京新聞ウェブでこんな記事も見つけました。


2022年2月、日本の平均的な家庭の電気代は2021年1月対比で、+1,600円増の8,000円になるそうです。怖い。


燃料の輸入価格上昇のこの問題、いつになったら落ち着くのかしら…。


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