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急性心筋梗塞だって!+Do you know where the heart is? 001

入院0日目

その日は朝から軽い頭痛。低気圧の影響を受けやすく、血圧高めのせいもあって、割と「頭痛は友達」な生活を普段からしていた。なので、実感としては「いつもと同じ1日」 頭痛薬を忘れてきていたので、仕事のキリがついたあたりで・・・1時間程度の早退を予定していた。

16:00
職場のスタッフルームで仕事中、玄関に面会。
20℃ほどの室内から、氷点下10℃以下と思われる玄関へ。面会そのものは10分あるかないかの短時間。笑顔で会話を交わす。

面会中、胸焼けのような違和感を胸に感じる。が、特にそれ以上の感触はなく、「胸焼けやだな、お昼何食べたっけ」と思う程度。面会が終わり、元の部屋に戻って打ち合わせをしようとしたとき、胸の真ん中に強烈な痛み。『焼け付くような痛み』というやつ。

実は「逆流性食道炎」にちょこちょこなる事があって、その時の痛みに、最初は似ていた。焼け付くような強烈な痛みなのだけれど、冷たい牛乳をひとくち飲むと、大抵、すぐに痛みは消える。

冷蔵庫から牛乳を出してきて、ひとくち飲む。

効かない。痛みが強くなり、このままでは声を上げてしまいそうだな、と思い、そっと部屋を移動する。

火箸を当てたような痛み、っていう表現があるようなのだけれど、まさに、それ。どう姿勢を変えても、変わらない痛み。不思議と「ヤバいな」感はなく、ただ、ひたすら痛みに耐える。

経験上、痛みというのは10分くらいで消える。あるいは、弱まる。例え、また痛むにしても、一度は、弱まる。そのタイミングで帰宅しよう。夫に電話を入れる。「迎えにこれる?ちょっと、ヤバい」声色で察したのか「すぐ行ける」(彼の職場からは車で20分程度)

時計で時間を確かめ、帰り支度をしなきゃと思うも・・・。

ちょっとまて、動けん。

胸の真ん中、その奥、胃の上部が、灼けてる・・・。

そのとき、同僚が来てくれる。

『手当て』の威力よ。

彼女が背をなでてくれると、痛みが和らぐ。

和らぐと気付くのは、頭や額、首の後ろの脂汗。
「救急車呼ぼう」
いくつかの会話の後、彼女が提案してくれる。
救急車は、できれば、呼びたくない。ご近所もあるし・・。

「迎えが来るから、いったん戻って準備したい」と彼女に伝え、付き添ってもらいながら廊下を移動。

ここで、お迎えでの帰宅を諦める。
思考より痛みが勝っている事に気付いたから。
「COVID-19があるから、自力で病院いっても診てもらえないかも・・・。救急車だと、確実に診てもらえるよね」しかも、最短時間で。

上司に伝え、救急車を呼んでもらう。

16:30頃

救急車が到着

心電図をとったり、体温を測ったり、状況説明をする。

心電図には問題がみつからない。熱も平熱。血中酸素もはかったかなあ。記憶がない。

かかりつけ医を訊かれるけれど、健康診断で1回行った個人病院と、数年前に通っていた総合病院しか浮かばない。できれば総合病院を、と希望する。あそこは数年通っていたから、私のカルテがあり病歴もわかるはず。

救急車が来たことで安心したのか、それなりに思考が戻ってきていたね。

病院への照会から、OKが出るまでの 多分数分もない時間がとてつもなく長く感じた。痛くて痛くて。

「総合病院からのOKでましたよ、行きましょう」

隊員の方の声に、ほっとする。
カルテがあるから、痛みの中、色々説明する事は省略できるはず。

きっとすぐに痛みもとれるはず。

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