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たとえ第2波が来ても、学校と遊び場は絶対に閉鎖しない、とフランダース青少年大臣

フランダース政府青少年担当大臣、ベンヤミン・ダレ(Benjamin Dalle)が、本日発行の日曜紙De Zondagで明らかにした。

後追いだろうがフランダース国営放送VRTも本日、彼のインタビューを放映。

(↑は、ダレ大臣のインタビュー部分が細分化されてないのでサムネイルが「沿岸観光地の人出」になってしまっている。切り分けリンクが出たら後ほどここに貼る。)

「コロナ禍対処として、まずは学校を閉鎖した。その後ずっと閉鎖状態に置かれている子どもたちのことについて、政治家たちは注意を払うことはなかった。

子どもたち、特に都市部の、狭い自宅に庭がなく、学校が唯一の広いスペース、という子どもたちにとって、公園や遊び場にも出て行けないというのが、メンタルにどういう影響を与えるのか、大人たちは向き合って来なかった。

学校閉鎖の期間も長引き、一方でコロナ禍への様々な対応、ウイルス拡散の有り様なども分かってきた。
少なくとも、子どもたちは直接のスプレッダーではない。
だからたとえもし、第2波が発生してしまったとしても、公園や遊び場、おそらくは学校も、基本的には閉鎖しないという方針で行くべきだと確信している。」

ベルギーの国内世論の現況として、「フランダース側は学校再開を急ぎすぎ」というフランス語圏(ワロン側)からの批判が声高である、らしい(伝聞)。

だからこの、ダレ大臣の発言も、ブリュッセルおよびワロン政府から、週明け以降あれこれダメ出しされたりくさされたりすること必須と予想される。

たかが1200万人弱の人口、四国ぐらいの面積しかないベルギーという国であるが、フランダース、ブリュッセル、ワロンという3つの地域政府を持ち、その上に連邦政府が存在するという、超大きな政府を抱える国としての面目躍如、でしかないというかな。ったくもう。大阪府と大阪市の重複どころではないんであるよ。

昨日も書いたが、

コロナ禍からの出口、ということで、緊急事態だからと棚上げにしていたことが、ぞろぞろわらわらと出て来る、ということこそが「出口政策の実施」ということなんだなあ、と、改めて思われたことである。

自分のためにも、分かりやすい鳥瞰図というか見取り図を、ここに記録したいもんである。

2020/05/31(日)公表のデータ

感染が判明し入院している人の数: 821(前日比+40
のべ感染者数:58.381
新規感染者数:195
ICU収容患者数:168(前日比-5)
のべ退院者数:15.887(前日比+118)
のべ死亡者数: 9.467(+8が病院、+6がWZC(うち陽性確定は100%):計+14)

今週末はペンテコステの長い週末のため、

明日月曜日も祭日なんである。

今日の報道では、「海岸地域への人出がうなぎ登り↓」

スクリーンショット 2020-05-31 20.04.11

という報道の一方、国境のオランダの町には、予想に反して意外にベルギー人が来なかったという報道もあり、

スクリーンショット 2020-05-31 21.12.55

あ、なーんだ!じゃあ明日はオランダに行けば良いんじゃん!

…とばかりに繰り出すベルギー人が増えやせんかと危惧する次第。


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