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好天と休日を素直に寿げないとは

この時期のベルギーは、カトリック系の祭日がやたら多いんである。

先週木曜日が、復活したキリストが約1ヶ月を経て今度はほんとに「昇天」したのを祝うというのでお休み(四十九日みたいなもんか?)、

来る月曜日はそれに続く?ペンテコステ(聖霊降臨)の祭日なので、

先週に引き続き2週連続で「長い週末」ということになるわけだ。

コロナ禍からの出口を出つつあるとは言え、Stay Homeがベースなのは続行中なので、役所系に顕著だがテレワークは継続なものの、祝日=バンクホリデーだから働いてないのは、コロナがあろうとなかろうと関係ないのであり、
翌月初が祭日であれば、払い込む側からすれば前月内に支払い系は済ませておかねばならず、
それはつまり基本、今日までに終わっておいてね!?という話であるのだった。

かつての職場でオランダ人の同僚が、ベルギーのこの時期の公休の多さに愕然としていたのを思い出したりもする。

プロテスタントである連中は確か、4月末の女王の日(今は国王の誕生日も偶々そこらへんだったので「王の日」でスライドしてたと仄聞する)、5月1日のメイデー、ぐらいしか公休がなかったはず。

で、この出口政策の日々と被るんだが、6月1日から、オランダはカフェやレストランも基本的に再開する、というので準備して来ている。

片やベルギーは、早くてもその1週間後の再開というのだけは確定しており、であるにしても情報少なすぎ!というのが批判されてたりもした。

この↑記事でも触れたが、ベルギーは、出口を出たら現行政府は解体される宿命にある。従って、出口政策の実行にあたっては、有権者にせいぜいおもねっておかなければならない、という喫緊の要諦があったりするのだな。

というわけで先週の批判を受け、レストラン&カフェについては、再開期日の議論が6月3日に行われるのに先立ち、業務再開にあたってのガイドラインが本日示された。曰く、

・深夜0時を越えての営業は不可
・店内テーブル間は1,5mのソーシャル・ディスタンスが必須
・レストランは予約が必須
・カフェも、来訪には原則予約必須。その際は予約者の連絡先を明示し記録すること(もしその後オーバーシュートが発生した場合に備えて、トレースする手段を残すこと
・カフェに予約なしで来て、だらだら居座るのは原則不可

このあたりをガイドラインと措定するとして、それに従わなかった場合の罰則なり警察力?の介入なりの正当性を、来週水曜日の国家安全保障会議(NVR)で決め打ちしていくのかな?と予想する。

つか現時点でも、例えばキネジスト(理学療法士)なら営業OKで指圧マッサージはNG、とかいうのの根拠は一切示されておらず、何なのその恣意的な決め方って??という不満はそこここで見聞する。

しかもまた、天気の良い週末が続いてしまうんだよ。

レジャー系に従事してたら、まさに書き入れ時なのになあ!という悔しさは如何ばかりかと、同じ自営業者として拝察出来ちゃうだけに(以下略

2020/05/29(金)公表のデータ

感染が判明し入院している人の数: 937(前日比+27)
のべ感染者数:58.601
新規感染者数:212
ICU収容患者数:187(前日比-22)
のべ退院者数:15.682(前日比+109)
のべ死亡者数: 9.430(+27が病院、+20がWZC(うち陽性確定は35%):計+42)

そして続く好天。

ここで↑書いて以降、1滴も雨が落ちて来てない。異常気象である。
本日の報道によると、ここまでの4月5月というのは、建国以降気象観測記録を開始した1833年からこっち、経験したことのない渇水状態なのだという。

今、週間予報を見ても、降雨の可能性があるのは来週木曜日。
で、ここんとこのベルギーあるあるなのは、降れば土砂降り(とか雹(^^;)なため、乾き切った地表から吸い込まれる前に水路に流れてしまい、水路の処理能力を越えて床下/床上浸水を引き起こしてしまう、ということ。

なんかこう、ちょうど良く中庸の粛々とした毎日って、どこに行っちゃったのかなあ?という思いに駆られてしまうことである。

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