見出し画像

今はそれどころじゃ、でも今決めておかないと

例年の今頃は、サッカーのベルギー国内リーグはプレーオフ開始時期だし、なんならサッカーを上回る?人気競技の自転車も重要レース目白押し、のはずなんだが。

3月13日(金)に所謂ロックダウンが実施され、直後の15日(日)は、サッカー国内リーグのレギュラーシーズン最終戦だったが全てキャンセルされた。
プレーオフ1である上位6位以内に、入れるのか入れないのか、というデッドヒートを繰り広げていたのが、KVメッヘレンとKRCゲンク、そこにまさかの割って入りが、昨シーズンからの不調続きで一時は14位まで順位を落としたアンデルレヒト。

スクリーンショット 2020-03-29 19.26.29

7位ゲンクがホームで6位メッヘレンと直接対決、勝ち点数同じで勝利数による順位差なので、ゲンクが勝つと逆転で6位に。
ただしこの両者が引き分けてしまった場合、勝ち点差1で8位に付けているアンデルレヒトが勝ってしまうと大逆転でアンデルレヒトが6位に滑り込んでしまう。

アンデルレヒトはアウェーでSTVV(シント・トロイデン)との対戦。STVVも昨季の今頃はもうちょっと熱かったんだよなあ(遠い目)…と、つい思い起こしてしまう今季12位と振るわず。
とは言えアンデルレヒト、ほぼ崩壊から奇跡に近い立ち直りでここまで付けているものの、え、そういう負け方する?という不甲斐なさも(相変わらず)散見したので、全然予断を許さない。しかもSTVV、ここ一番のホーム戦で勝てない、という印象がどうにもあってだね(以下略

…などと書きながら、何だかずいぶん前の話をしている気持ちがどうしてもしてしまう。

とにかく続ける。
そういうワケでレギュラーシーズンが中断したまま決着がつかず、再開の目処が立たない以上は、もう今季は終了にしてしまって順位も確定にしようよ、そうしないと来季のあれこれの計画が立てられないじゃん?という議論が出て来た。

当然ながら、「冗談じゃない!片なんか付いてない!どんな形であっても決着しないとダメだよ!」といきり立つグループ(上記記事内では「アントワープ組」5チーム)と、「いやーコロナだしやむを得ないよねー。今の順位で決めちゃって良いじゃーん?」グループ(同上「コルトレイク組」(←なぜ?(^^;)残り19チーム)は、意見が真っ向対立で落とし所皆無である。

上位6位のプレーオフ1に入るかどうか、という瀬戸際のゲンク、アンデルレヒトは勿論ながら、カップ戦も決勝に残っているアントワープは現時点で4位。カップ戦の対戦相手は、レギュラーシーズン独走1位のクラブ・ブルージュ。

プレーオフ1を1位で終わればCL、カップ戦優勝ならEL、参加する側にすりゃモチベーションが違うのは当然。

しかもアントワープは現時点で4位。カップ戦もキャンセルならEL出場権はどうなる?通常ならプレーオフ1の3位は、プレーオフ1Aと1Bの勝者と、EL予選出場を賭けて戦うことになっている。アントワープ4位確定ならその立場は?
「ハリボテ」としばしば陰口を叩かれるボスアウルスタジアムを、せっかく、突貫でEL仕様に間に合わせようと頑張って来てるのに!?…というマネジメント側からの心からの叫びが聞こえるようだ。

画像3

そしてまた、現順位6位で確定なら大ラッキー♡のメッヘレン。
2017−18シーズン時最終戦、1部残留を賭けて戦っていた時に、自分らはホームで勝ったのに他試合(オイペン対ムスクロン)で、しかも途中交代の豊川雄太が2G1Aで4−1とかいう勝ち方をしちゃったので、得失点差で2部降格となってしまった悲劇の記憶まだ醒めやらぬ。

またしても、というべきか、メッヘレンは伊東純也のいるゲンクが大逆転を期して臨む直接対決、しかもゲンクのホーム戦、という。
一方、上述のようにアンデルレヒトは対STVV戦。日本人在籍チームが、3チームの2チームで関与して来てて、どっちに転んでもまたベルギーメディアから何か言われるんだろうかなあ?と戦戦兢兢、であった。

…のが、ほぼ別世界のようにすら感じられる距離感の、この週末である。

上記「シーズンはまだ終わってない!」主張のアントワープ組は、
(恐らく)コロナ禍が一定以上の収束を見ているであろう7月に、残り試合を延期する、という提案を出している(!)
その実現可能性の根拠として「EUROが来年に延期になったから、7月にはスケジュールに余裕が発生してるし」、という、これまた驚くべきことを言ってくれちゃっている(大汗)。

サッカー世界のメインプレーヤーであるイタリアとスペイン、残念ながらおっつけイングランドでも、「いや今それどころじゃないし!」状況が絶賛展開中なのに、

今それ言う?!なベルギーのKY(死語)加減は、昨日指摘した「忖度」の度合いを大きく凌駕しており、

メインプレーヤーではないからこその、大局観の無さとでも言いますか。

地元民すら捕捉出来てないベルギーのプレーオフについては、↓こちらの記事がとても良くまとまっているのでお薦めいたします。

2020/03/29(日)13時のニュースから

感染が判明し入院している人の数:4138(前日比+1702)
のべ感染者数:10836
新規入院者数:629
ICU収容患者数:867(前日比+78)
退院者数:296(昨日分)
死亡者数:431(前日比+78)
新規感染患者の地域別分布 
フランダース:906(%未詳)  
ワロン:691(%未詳) 
ブリュッセル首都地域:85(%未詳)  
起源不明:発表なし(%未詳) 
合計:1702(直近24時間)  

現況の感染者数が1万人台に乗ってしまった。24時間あたりに亡くなった方の数も今までで最大になってしまった。が、増加の曲線は、やや、傾きが鈍化した。退院された方々の数は微増傾向が強まっている。用心に越したことはないが、悲観してストレスを抱え込まないこと、と、保健省大臣は強調する。

サッカーについて書くのに没入してしまい、保健省大臣のニュースリンクが見つけられない…(- -; 見つけ次第ここに追記することにする。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?