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32歳でキャリアチェンジ。今目の前のことを味わえているか。

フランス、日本でグラフィックデザイナーとして6年ほど仕事をしていましたが、ベルギーに移住してからなぜかこの職種での転職がうまいこといかなくて。

たまたま私が入った会社がそうだっただけかもしれませんが、こっちに来てから働いた会社2社とも、「デザイナーはどうせブルーカラー。ホワイトカラーによる管理が必要」という雰囲気が強く、「一緒に働いている」というより「監視されている」感じが、どうしてもなじめませんでした。

そんなこんなですごく悩んでいました。
就職決まるときは、とにかく焦っているので嬉しいのですが、いざ働きだすと辛くなる。悩みながら仕事に出かける。契約延長を打診されても乗り気になれず、次を探す。探している間また焦る。次見つかると安心して嬉しい。でもまた同じことの繰り返しでした。

で、ふと思ったんです。
今私、全然目の前の出来事を味わえていないなーと。

ベルギーに移住して、なんとなくもうずーっとここで暮らしていくんだろうなと思っていたから、これまでやってきた仕事と同じ仕事でなんとか自分のアイデンティティと生活を安定させようと必死になりすぎていたんですね多分。いや、それでうまいこといけば全然ラッキーだったのかもしれませんが、私の場合うまくいかなかった。

でもよく考えれば、今ベルギーで暮らしていること自体が、日本にいた時の私にとって非日常なのではなかったか。そしたら自然と「せっかくベルギーにいるんだからベルギーにいる間にしかできないことをやろう」と思い立ちました。

ベルギーといえばチョコレート。

で、10月からショコラティエの免許を取るために学校にいきはじめました。
efpというブリュッセルの郊外にある学校。
学校は2年制。免許をとるためには、週1回の学校での実習(9:00-16:30)+週1回の夜間講座(18:00-21:30)での経営に関する授業への出席に加えて、学校以外の日は自分で見つけたショコラトリーで見習い生としてフルタイムで働くことが条件。

運よく自宅から車で20分ほどにあるショコラトリーが見つかり、11月から修行生として働き始めました。

修行中は8:30~17:30のフルタイムで月給は440€。
日本円で5万ちょっとですね…日本のコンビニでバイトした方がまだ儲かる…

でも、ベルギーでチョコを作る仕事を経験できているということ自体が嬉しく、やっと「あぁ今わたしちゃんと目の前のこと味わってるわー」と思えるようになりました。

…そんな私に思わぬ出来事が起こったのはその3か月後のお話…




富山の漁村からフランス留学・就労→日本で就労→ベルギー移住。プレゼンクリエーターをしていましたが現在移住先のベルギーでの新しい生活で俄然人生もがき中。ここでは「留学」「語学」「海外移住」「ベルギー」を中心に日々の考えを振り返るために書いていこうと思ってます。