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これも血となり肉となれ!海外で就職した会社が合わなすぎた話。

ベルギーに来て2社目に就職したときの話です。もう1年前の話になるのですが、長らく私の中でわだかまりとして残ってたのですが、最近やっと消化できるようになったのでそのことについて書きます。

やっとの思いでつかんだグラフィックデザイナーのポスト。
そこからベルギーでのブラック企業生活が始まったのでした…笑
ボス3人+社員5人という地方の零細企業なんですがまぁボス陣のやり方が私に合わなかった…


ブラック その1
面接の質問が言い訳がましいうえに圧迫

そういえば面接から質問が脅迫でしかなかった。今思えば。

ボスA「あなたの履歴書からは"信頼"というキーワードがまるで見えてこない。1年後あなたがウチの会社に留まっている保証がない、そのリスクをどうしてくれるの?」(←私:まだ雇われてもないのに知らんがな…)

ボスB「ウチは社員がミスしたら損害額分自分で責任取りきるまで辞めさせたくないから基本長く居てほしいんだよね。」(←私:長く居てほしいの意味、違くない…?)

ボスA「あ、あと私たち忙しすぎるから挨拶とか社員にしないから」(←私:え、まだ雇われてないのに関白宣言…?)


ブラック その2
ボスの問題は全部社員のせい


とにかく何か問題が起こると社員が怒られる。「そう指示されたからやったんだ」と言っても「俺がそんなこと言うはずない!神に誓って!」で押し通される徹底ぶり。
ボスが商談すっぽかした→アシスタントのカレンダー管理能力を責める。
ボスがサーバーいじって壊した→電気管理担当の社員が責められる。
ボスが仕事できない→社員が邪魔するから→「今日から俺に直接話しかけるのは禁止だ令」が発令される。


ブラック その3
責め方が意味不明

Webのページデザインをした後呼び出されたときのこと。
ボスA「デザインができたらサイト構築に掛かれ。」
私「え、サイト構築…?Wordpressのテンプレート使ってならなんとかできますが…」
ボスA「Wordpressなんてセキュリティが甘すぎて使い物にならない!ウチはWindevで構築するんだ!」
私「世界中の大企業のサイトWordpressで作られてますけど…」
ボスA「関係ねぇよ!俺にWordpressのセキュリティの安全性をロジカルに説明出来る奴が現れれば話は別だがな!今のところ世の中で誰もそれを証明できていない!」
私「私コーディングはできません」
ボスA「は?お前フォトショップ使えるのになんでHTML使えないの?え、ゴメン意味わかんない、フォトショップ使えるのにHTMLわからないなんて、ガーデニングができるのに植物の名前知らないって言ってるようなもんだよ?どういうこと?なんで知らねーの?は?」
私「(…お前の言ってることの方がよっぽど意味わかんねーよ)」


ブラック その4
間違った色で作業してた時間分きっかり無料で残業しろ


ボス「お前にはこの保険会社のロゴを作ってもらう」
私「わかりました。ロゴを考えるにあたってこの会社の理念や設立経緯をお聞かせくださ…」
ボス「ないよそんなの!クライアントにそんなこと考える頭なんてねぇんだよ!いいか、1時間だけやるからロゴ作って持ってこい」
私「1時間では少なすぎます」
ボス「こんなんでいいんだよ、ほら!(手書きでダサすぎるロゴを紙に描く彼)」
私「そこまで言うなら、この通りに作りますけど問題ないですね。」
ボス「うん。」
私「色遣いやイメージの希望とかはあるんですか?」
ボス「お前デザイナーだろ!それぐらいデザイナーならわかって当然なはずだ!保険会社だから赤と青と黄色に決まってるだろ!」
私「…(コミュニケーションあきらめる)」

---1時間後---

私「できました」
ボス「なんだこの色は」
私「言われた通り赤と青を使いました」
ボス「は⁉この赤のどこが保険会社の赤なんだ!ネットで調べたのかちゃんと!もっと正式な「保険会社の赤色」があるだろうが!」
私「…(はぁ――――?正式な保険会社の赤色――――⁉)」
ボス「こんな間違った色使いで1時間も無駄にしたのか!悪いがこのロゴに費やした1時間はお前に給料払えない。無駄にした1時間分無料で残業をしてもらわないといけない」
私「…(何言ってるんだこいつ…)」


ブラック その5
社員は就業時間中スマホ取り上げられる、がボス陣は自由に使える

ある時、出社するとボス陣が神妙な面持ちで会議していました。
その朝社員が集められ、告げられたのは…

ボス「昨日の夜、会社のサーバーが外部から侵入されたみたいだ。そもそもお前ら社員が会社でも個人スマホを使ってるからこんなことが起こるんだ。誰のせいか特定はできないが、会社のサーバーがやられたのは社員のスマホのせいだ。今日から全員、出社時にスマホをこの電波遮断ボックスに入れる。社内連絡はこのトランシーバーを使え。」

…そうしてその日から毎朝、出社次第スマホ没収の日々が始まりました。
しかしボス陣3人は変わらずスマホを使用。


ブラック その6
ボス陣の使う部屋以外全部に監視カメラ

もう、どこまでも社員を信用していない。社員の部屋には全室監視カメラがついており、さらに全社員、今何の作業をしているのかをいちいちPCに入力して秒単位で赤字か黒字かが出されるシステムを強要されてました。トイレにいくのも「一時停止」ボタンを押していかなければならず、息苦しいったらなかった。

もう社員も誰も言い返す気力もなく、(言い返す気力のある社員はとっくに辞めてる)しぶしぶ皆従う、そんな環境でした。

3か月後、契約更新を打診されましたが、あまりに合わなさ過ぎて丁重に辞退させていただきました。

富山の漁村からフランス留学・就労→日本で就労→ベルギー移住。プレゼンクリエーターをしていましたが現在移住先のベルギーでの新しい生活で俄然人生もがき中。ここでは「留学」「語学」「海外移住」「ベルギー」を中心に日々の考えを振り返るために書いていこうと思ってます。