あの時から何か変わった？ 2022.11.05 柏レイソルvs湘南ベルマーレ　マッチプレビュー

■メンバー情報

予想スタメンと開始時の立ち位置はこちら。

開始時の立ち位置

どちらも同じ3-5-2を採用すると予想
お互いに中盤は同数、DFラインで1枚余る格好になる

■柏の守備

　ベテラン2選手の引退とともにホーム最終戦を迎える柏。勝利で花道を飾るため、今年の基本形である3-5-2を採用すると予想。だが前節の福岡戦では4-4-2移行後に流れを引き寄せたように見えたので、ボランチ大谷の起用も含めてシステム変更の可能性も大いにある。
　このプレビューでは湘南の攻撃と柏の守備について見ていく。柏の2トップは横並びでDFラインにプレスをかけ、背後のボランチへのパスコースを熱心に切るわけではない。どちらかのサイドに追い込む、相手が隙を見せたらチャージする程度で、この1stプレスをかわすのはそう難しくなさそうだ。
　中盤3枚は一定の距離感を保ったまま左右にスライドし、中央を常に塞いでくる。中盤は同数のため、ここをかいくぐるのが試合序盤のポイントになるだろう。ドッジは周りを見て立ち位置を変えて守る選手ではあるが、やや動きすぎる傾向にあるため、彼がボールに寄った後のスペースを使えると前進出来るかもしれない。
　DFラインは左右のCBが中盤に降りる選手を捕まえて前を向かせない。この辺りは湘南と同じ構造であるが、WBが絞る意識が弱く空けたスペースを埋め切れていないシーンが散見される。湘南が使いたいスペースを空けてくれているので、上手に使いたいところだ。

柏の守備

■湘南の攻撃

　湘南としては柏のやり方にあわせて自分たちの形を変えるということはなく、いつも通りの戦い方で臨むはず。ストロングである左サイド（最近は右サイドからの得点も印象的だが）からチャンスを作り、中央で仕留める。前節の鳥栖戦でいいイメージを掴んだまま、シーズンを連勝で締めくくってほしい。

■湘南のキープレイヤー

出場選手すべて
　残留をつかみ取るための一戦は、これまで積み重ねてきたやり方の集大成を見せる試合になる。この試合で何回CB＋WB＋IHの3人でボールを運び、FWも絡みながら相手CBをサイドにつり出し、ペナルティーエリア中央を空けられるのか。奇しくも相手は自分たちと同じシステムを採用し、開幕戦で敗北したチームである。あの頃出来なかったプレーが最終戦で出来るようになったのか。このチームが来年もトップカテゴリーで戦うにふさわしいことをピッチで体現してほしい。