中国八大料理って知ってますか?
これまでnoteで中国についていろいろ書いてきましたが、中国が世界に一番GIVEしてるものってなんでしょうか...
それは中華料理です!
異論は認めません。この前、英調査機関YouGovが発表した世界で人気の食べ物に関する調査結果では1位はイタリア料理でした。ピザやスパゲッティが「世界で最も人気の食べ物」と評価され、次いで中国料理だったとのこと。
でも世界一不味い料理食べてるイギリス人が調査するっておかしいでしょ、この結果もきっとおかしいよね。
きっと世界一は中華です、ということで今日は中華料理(広東料理)を紹介します。
■中華8大料理とは
世界三大料理の一つとされる中華料理。中国4千年?の歴史、様々な環境、気候、習慣、食習慣の影響等で、地元の風味を持つさまざまなジャンルを形成してきました。
大きく8つの料理があると言われています。それは「広東料理」「四川料理」「山東料理」「福建料理」「江蘇料理」「浙江料理」「湖南料理」「安徽料理」(あれ、上海料理ってマイナーだったのか...北京はもともと無いけど)
8つの料理について、各料理の特徴、代表的なものを紹介します。まずは広東料理から!
■広東料理(粤菜)
広東料理といえば何でしょう、日本のみなさんは点心を思い浮かべますか?
広東料理と言っても本当にいろいろあります。正確には「粤菜」と呼ばれる広東郷土料理のことで、狭義の広東料理は広州料理を指すとのこと。広東料理は、厳選された素材の選択、中華料理と西洋料理の組み合わせ、味はもちろんその見栄えで有名です。
広東料理の誕生と発展は、広東の地理的環境、経済状況、習慣と密接に関連しています。 広東は南シナ海に接する亜熱帯地域に位置し、豊富な降雨量で常緑の環境。
そして、西漢時代(紀元前200年)にはすでに豊富な料理があったとのこと。それほど昔から料理をしてきた広東人が工夫した調理方法でさまざまな味を作り出すことができたと言われています。
■広東料理の代表料理
ネットで調べてもいっぱい出てくると思います。あまりにも多いので、ここではエリアごとに僕が食べたことのある代表的な品を紹介しようと思います。
・広州エリア
広州とその周りの料理で広東料理の中で代表とされます。広州のすぐ近くの「順徳」はUNESCO に「世界美食の町」と評価されたほどです。
代表的な品は高級なフカヒレや伊勢エビから、一般的なガチョウローストやサクサク焼き豚、またはちょっとB級っぽい干炒牛河(Gàn chǎo niú hé)などがあります。
↑烧鹅(Shāo é)。ガチョウロースト。北京ダックとは全然違う食感と食べ方で美味しいです。個人的にはちょっと甘みの付けタレで食べるのが好きです。
↑脆皮烤肉(Cuì pí kǎoròu)。サクサクの焼き豚。皮付きの三枚肉で肉がジューシーで皮がサクサク。わさび入りのタレを提供する店もあって、日本人の口に合うと思う。
↑干炒牛河(Gàn chǎo niú hé)。フォンっぽいうどんっぽいめん類の牛肉炒め。B級とはいえ、火加減が命で美味しいところのものは止まらないです。
・潮州エリア
潮州には美味しい小さい店がいっぱいあって、わざわざ食べに行く中国人も多いと聞いてます。行って食べて歩いてまた食べて歩いて...の毎日だそうです。海に近いから海鮮料理が多い。
でも僕の一押しは牛肉火鍋です。四川や重慶の真っ赤な火鍋と違って、ベースは大根やとうもろこしの入ってる牛肉のスープ。しゃぶしゃぶをするお肉も、牛肉の部位によってそれぞれの切り方があって、それに合わせてしゃぶしゃぶする時間が変わります。
↑潮汕牛肉火鍋(Cháoshàn niúròu huǒguō)
↑パーツによって食感も変わってます。面白いに胸口油と書いてて最初は脂だと思って拒みましたが、実は1%しか取れない牛の胸下の軟組織で歯ごたえがあって美味しかった。
↑蚝烙(Háo lào)。牡蠣と卵の焼きもの。僕的には見た目が最悪ですが、とてもお酒が進む一品です、牡蠣も大量に入ってます。
↑潮州砂鍋粥(Cháozhōu shāguō zhōu)。カニやエビなど、様々な具が入ったお粥です。店で食べると量が多いですが、出前だと1人分で届けてくれてありがたいです。
・東江エリア
東江菜の又の名は客家菜です。大昔に広東に移住した人たちによるものだそうです。てっきり別の場所の料理だと思って食べたものが多かった。
↑酿苦瓜(Niàng kǔguā)。これはゴーヤの肉詰めで、他にも豆腐の肉詰めがあります、とっても美味しいです。
↑梅菜扣肉(Méi cài kòu ròu)。梅菜という漬物を下に敷いて、上には三枚の肉、独特の味です。てっきり湖南料理だと思ってました。
↑猪肚鸡(Zhū dù jī)。豚の胃袋と鳥のスープ。最初には豚の胃袋に抵抗があったが、試したら大量な胡椒が入っててとても美味しかったです。
■何でも食べるよ広東人
広東といえば何でも食べることで有名です。(もちろん人によりますが)
「广州人, 四条腿的除了桌子都吃, 天上飞的除了飞机都吃」という中国語を勉強し始めたら絶対習うことになる有名な言葉があります。意味は「広州の人は4本足のものは机と椅子以外、飛ぶものは飛行機以外なんでも食べる」
ヘビ、ネズミ、猫、犬、山の野生動物も広東料理では食材と見なされたりします。虫も食べます。。
そして特にヘビですね、広州の田舎の方にある友達の実家に遊びに行ったことがあるんですが、歓迎されて蛇料理を振る舞われました。
味は...ノーコメント。でも人生でこんな経験があっても良いですよね(^^)
幅広い素材、希少な素材、絶妙なバランスから次々とみんなが喜ぶ新たな料理を生み出してきました。 広東料理から誕生して、香港やマカオ、そして世界中の中華料理に広がっていったのだとか。中国の他の料理にも応用されたり影響を与えたものがたくさんあるのです。
あれ、8個紹介しようと思ったのに、広東料理だけでこんなにたくさんになってしまった。次回は四川料理を紹介しましょう。そして今日潮汕牛肉火鍋を食べに行こう(๑´ڡ`๑)
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(参考資料)
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