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新型コロナウイルスの治療を受けるといくらかかりますか?中国で治療する場合

コロナウイルス肺炎の治療を中国で受けた場合の費用について。2020年3月16日時点で、今後変更される場合もあるかと思います。

昨日のnoteでたくさんの海外在住中国人たちが新型コロナウイルスの検査や治療を中国で受けたいがために帰国していることを紹介しました↓

そこで、コロナウイルスに感染して中国で治療する場合、どのくらい費用がかかるか気になってリサーチしました。

費用の内容は大きく下記4つに分類されます

・検査だけの場合
・軽症の治療
・ちょっと重症の治療
・重症の治癒

まず前提として、普通の肺炎で入院する場合は治療費は3000元から10000元程度になります。新型コロナ肺炎の軽症の場合もこんな感じだそうです。平均すると6000元程度(2020年3月のレートで約10万円)。

新型コロナウイルスの肺炎疑似や確診までに至る、発熱での検査外来にかかる費用は個人と社会医療保険負担することになります。だいたいは肺部CT(400元程度)とPCR検査(700元程度)で合計1200元程度、社会医療保険が70%カバーしてくれますので個人は300~400元(約6000円)を負担することになります。

そして検査した結果新型コロナウイルス肺炎でなければ、かかる費用はこの300~400元(約6000円)程度、上記に言及した軽症の場合は個人の回復力にもよりますが、平均6000元(10万円)程度です。

次にちょっと重症の場合。日本の皆さんが認識している軽症と重症の間に、中国では「普通型」という状態があります。まだ重症とは言えないが、軽症より随分進んでいて大変な状態であることを定義します。この「普通型」と診断され、その後治療が行われ、完治した人がかかった費用明細をWeiboで共有していました。

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「1月27日に入院し、2月13日に退院。18日間の入院治療でかかった費用は確診までの費用を含め36180元(約55万円)、そのうち一番多くのは、免疫グロブリンの治療で32個x700元=22400元」。1ヶ月後の再検査で確診前に払った費用の返金を受けるそうです。

そして、もしも不幸にも重症の場合には、特にICUや人工心肺ECMOを使う場合、費用が一気に上がるとのことです。ICUを利用する場合、1日にかかる費用の平均は1~2万元程度、人工心肺ECMOを使う場合は平均1日3万元程度。治療期限は人それぞれですが、例えば10日間このような治療を行う場合、50万元(約770万円)がかかります。

今のところ中国では、医療保険でカバーできない費用は全て政府が負担してくれます。(これは海外から入国した感染者と悪質な感染者を除きます、悪質というのは例えば感染のリスクが高いと知っていながら感染地域に旅行に行って場合や、戻っても防疫機関に連絡せず、あるいは嘘をついた場合、行動路線をごまかした場合など)

つまり現状は「検査費用は300~400元(約6000円)程度、もし新型コロナウイルス肺炎と確定された場合その後の治療費は一切払う必要が無い」です。ただ、今後もこの通りなのかはわかりません。

各国によってコロナ治療にかかる費用はだいぶ差があり、今後も変化していくのでしょう。ちなみに調べてみてたんですが、日本ではもし検査してもらえて重症入院の場合は公費負担で無料ですかね(2020年3月16日時点)。もしものときのために調べておくのが良いと思います。

(参考資料)


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