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ハラスメントを目撃しているあなたへ

ハラスメントを目撃しているあなたに伝えたい。
ハラスメントを目撃したら、絶対にそのままにしないでほしい。傍観者にならないでほしい。

自分が小学生や中学生だとしたら、次のターゲットになるかもしれないという恐怖で、見たことをまるでなかったことのように、心の奥にしまってしまうかもしれない。そして時間が経って忘れてしまうのを待つかもしれない。
ただ今なら、大人になった今なら…あのときよりもほんの少しでもいいから、もう一歩だけ進んだところにある行動を選択できるはずだ。

ハラスメント相談窓口や加害者の上司、周りの人に相談することはもちろん、SNS上の顔の知らない人でもいい。とにかく相談してこの状況を危惧していることを声に出してほしい。

それが難しい状況であるならば、目撃したことをメモに取るだけでも良い。密かに録音してくれるだけでも良い。メールを保存しておくだけでも良い。
これらはいつかハラスメントの実態が明るみになったときに強力な証拠になるかもしれない。
被害者が見えていないものが、あなたには見えているかもしれない。

ハラスメントは支配である。
被害者はそんな支配から逃れることができなくなっている。
支配は体全体に、すみずみまで染み渡るから身動きが取れなくなる。その支配から解放されるには想像できないくらいの気力が必要である。
とても一人では乗り越えることができないほどだ。

被害者は暗闇の中を孤独に彷徨っている。その暗闇の一点の光になり、道標になってほしい。あなたの照らした灯火は闇に負けることはない。

救いの灯火は1つでも多いほうが良い。
その人が支配から逃れ、再び立ち上がり、自分の命の力強さを感じられるようになるためには、あなたの清く誠実な救いの手が必要だ。



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