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『ためない練習』を読んで

こんにちは!かっちーです。

今回は、私のお気に入りの本の一つである、心と暮らしの大掃除をテーマにした名取氏の『ためない練習』という著作を紹介しながら、考察を述べていきたいと思います。宜しくお願いいたします!

人生は身軽が一番良い

上高地

作者の名取芳彦さんは、仏教に精通している方であり、密蔵院住職の方で仏教に関する講演会を行っている経験がある方です。

そんな名取さんはご自身の経験から、「仏教の教えから、人生は持たないことによってあらゆる執着を手放し、諸行無常に日々を生きていくことがストレスをためない暮らしをするために必要不可欠な要素である」と述べています。

自分の心を満たす最低限の物だけを持ち、それ以上欲しがらずに生きていけば、心は自由で居られます。p.19

さらに、名取氏は、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という論語の言葉を引用し、「お金も人も物も適切な量がちょうど良い」と述べています。

お金も、物も、人も同じこと。分相応のお金があれば、それ以上は不要でしょう。持ちすぎるとお金目当ての浅ましい輩がまわりに群がり、安心していられません。お金が足りなくても安心できませんから、まさに「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。p.16 
ヘミングウェイは「一緒に食事をするなら八人まで」と言ったそうです。八人までなら、一つの話題でまとまれるという意味です。p.58

加えて、「人々は経済的に豊かになることによって生じる「貪りの心」や「驕り」、「自惚れ」にとらわれないようにした方が良い」と警告しています。

江戸時代の真言僧慈雲は「富に居て貧を忘れぬ物は長く富む」と、例え裕福な暮らしが出来るようになっても、貧しいとき、貧しい人を忘れるなと説きます。p.21

私はこの本を読んで、「どんな状況にいても自分は自分、執着を手放して、謙虚さは常に忘れないように努力をすることが大切である」と学びました。

身の回りを常に清潔に保とう

部屋

部屋は精神状態を映す鏡のようなものです。

掃除とは「心の塵を払い、垢を除くこと」であり、心を整えるための掃除の仕方について以下のように述べています。

口に言わなくてもいいですから、「塵を払う、垢を除く」と心でつぶやきながら掃除してみてください。知らないうちに心の掃除まで出来ます。p.29

世間では、「現実を生きるりかちゃん」のアカウントが流行っており、気を抜くとあのような部屋になりがちですが、身の回りを常に清潔に保っておくことを心掛けましょう。

個人的には、家具を減らしたり、床に物を置かないように心掛けたりすることによって、「常に掃除しやすい部屋のレイアウトにしておくということ」も大切であると思います。

計画と義務感をもつより、柔軟な思考で肩の力を抜いた方が上手くいく

海

思いがけないアイディアや成功は、案外、人生で寄り道した先や自分が軽視していて見落としていた草原や道ばたに落ちているものです。

オセロのように人生はある日突然変わっていくものですから、どんな状況に居ようと希望を失わず毎日努力を続けてみましょう。

計画と義務感をもって行動をすることは素晴らしいことです。しかし義務感にとらわれると人生は自由ではなくなります。

自分が何をしたいのか、自分の心の声を常に見失いように心掛けて毎日を過ごしていくとより豊かな生活を送ることが出来るでしょう。

計画を立てて、早く結果を出すことが全てではありません。大切なことは時間がかかったとしても確実に結果を出すことだと思います。また、せっかくですから過程も楽しんでいきましょう。

四百年ほど前の中国の書物『菜根譚』は、洪自誠によって儒教と道教と仏教を融和させた処世術を記したものです。その中に「天地は静かにそこにあるようだが、その営みは留まることがない。太陽や月はめまぐるしく動いているようだが、その光は変わることがない。そのように、人は時間があってのんびりしているときでも緊張しているところが必要だし、忙しい中でものんびり過ごすための興味を持った方がいい」と書かれています。そのとき、その状況の中で臨機応変に対処するのが楽に生きるコツ。p.49

惜しみなくGIVE出来る人になろう

優しい

人に優しく接し、人を批判せず相手の良いところを見る視点を常に持ち、他者にGIVEしていくことを心掛けて生活していきましょう。

見返りを求めたり、人を利用して自分だけが得しようとする人が現代社会には多いですよね。私もそのような人に出会い、心が傷ついた経験が今までの人生で沢山あります。

言葉は時に凶器となり得ますし、自分の発した言葉が自分の人生を形作っていることを忘れず、ポジティブな心遣いを心掛けていきたい物ですね。

どれだけ傷ついたとしても「人に進んでGIVEを与える心」を忘れずに生きることで自分も幸せになることが出来ると思います。

自分がまず他者にされて嬉しいことを進んでGIVEする。これが鉄則です。

”自分だけ”という欲を減らしている人です。ものだけでなく、もっている技術などを喜んで伝えられる人は頼りになります。p.65

おわりに

『ためない練習』は読後に心がスッ軽くなり、背筋が伸びる素敵な考えを与えてくれる良書でした。

皆さんも是非読んでみて下さいね。続き読みたい方は是非下記リンクから購入してみて下さい。最後まで読んで下さり、ありがとうございました!


ありがとうございます。毎日をHAPPYに過ごすことが出来る人が増えるように有益な情報を更新していきます。引き続き宜しくお願いいたします。ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭* ੈ♡‧₊˚