【論理的思考のコツ】難しくない!ロジカルシンキング
全然具体的じゃない。
君の言ってること意味が分からない。
もう一回説明して。
皆さん仕事中に言われたことありませんか。
私はすべて経験があります(笑)
時間をかけて準備したつもりなのに
上司の前に何度も撃沈しました。
論理的に、具体的に、って言われすぎて
ゲシュタルト崩壊してました。
すると自信がなくなり
意見することもなくなり
負の連鎖に陥ってしまいました。
そこで論理的思考とは何か
きちんと調べて実践してみました。
参考にしたのはこの本です。
著者:大石 哲之さん の
「3分でわかる ロジカルシンキングの基本」
論理的に考える
2つの理論パターンを紹介します。
演繹法(えんえきほう)
事実をつなげて論理展開します。
黒い雲が出てきた
⇒雨が降りそうだ
⇒傘をもっていくべきだ
という結論を導く方法です。
実践しやすそうですよね。
ただ注意しなければいけないのは
話す人、聞く人それぞれが同じ情報を
持っていなければいけません。
黒い雲が出てきたら、
雨が降りそう。というのは多くの人が
同じ認識ですよね。
同じ認識を持っていない人は
この話が通じません。
また、論理を数珠つなぎにしすぎると
的外れな結論になります。
「風が吹けば桶屋が儲かる」って
聞いたことがないですか。これは
風が吹く
⇒砂が舞う
⇒砂が目に入り失明する人がいる
⇒目が不自由な人は三味線を買う
(昔、三味線は目が不自由な人の楽器だったようです)
⇒三味線は猫の皮から作るため猫が減る
⇒ねずみが増える
⇒桶がかじられる
⇒桶を買う人が増える
⇒桶屋が儲かる
となるらしいです。
納得できますか?
砂が舞うことで失明する可能性も
ないとは言い切れませんが
少し無理がありますよね。
だから論理をつなげるのは3~5個ぐらいに
おさめましょう。
帰納法(きのうほう)
いくつからの事実から結論を導く方法です。
A社は売り上げが落ちている
A社の社員が大勢やめている
A社から支払いの先延ばし依頼があった
⇒A社は経営難
理科の実験のように、客観的事実から
類似点をまとめて
全体を明らかにしていくイメージです。
注意点があります。
類似点をまとめられていないと
的外れな結論が出てしまいます。
・ワインには水が入っている
・ビールにも水が入っている
・焼酎にも水が入っている
・ウイスキーにも水が入っている
結論:水を飲むと酔っぱらう
これは明らかにおかしいですよね。
結論の「酔っぱらう」は観察事項に
まったくありません。
なのに突然、結論で「酔っぱらう」が
登場しています。
お酒から何となく「酔っぱらう」という
結論を出してしまうとダメです。
観察事項そのものがおかしいと
結論もおかしいものになります。
・Aさんは宇宙人を見たといっている
・Bさんは宇宙人にさらわれたといっている
・Cさんは宇宙人と遊んだといっている
結論:宇宙人は存在する
宇宙人という言葉からおかしいと
わかりますよね。
論理のチェック
論理的に考えた後、結論に問題がないか
チェックする方法を身に着けましょう。
特に演繹法で有効です。
ポイントは「逆・裏・対偶」です。
逆の論理は正しいか
「AならばB」という論理を逆にして
「BならばA」が成立するか確認します。
例を挙げてみると
「新幹線には特急券が必要」
⇒「特急券が必要なのは新幹線である」
一見、正しいようですが、
よく考えてみると新幹線以外にも
特急券が必要な列車があります。
裏の論理は正しいか
「AならばB」が成立するときに
「AでなければBではない」
が成立するかを確認します。
「新幹線には特急券が必要」
⇒「新幹線でなければ特急券は必要ない」
先ほど述べたように
新幹線以外で、特急券が必要な列車も
あるので成立しません。
対偶の論理は正しいか
対偶の論理は、これまで2つと違い
必ず成立する論理です。
「新幹線には特急券が必要」
⇒「特急券が必要でなければ、
新幹線ではない」
新幹線には特急券が必要なので
特急券が必要でない列車は
新幹線ではないことが成立します。
「逆・裏・対偶」を見抜けるようになると
論理思考を一段階レベルアップできます!
論理的に伝える
論理的に考えることができたので
自分の意見を論理的に伝えましょう。
CRFの原則
説得力が増す話し方のフレームワークです。
結論(Conclusion)、理由(Reason)
裏付け(Fact)の頭文字をとっています。
結論をはじめに話して、その理由を述べます。
その事実を裏付けを付け加えます。
裏付けとなる情報は客観的なデータが
必要で、定量的なものであると理想的です。
データに付け加えて、実例や具体例があると
ぐっと説得力増します。
実践してみた結果
この本を読んだのが3年ほど前で
実際に、仕事で実践してみました!
やはり、初めはなかなかできませんでした。
当たり前ですが、
慣れるまでは訓練が必要ですね。
あと、仕事の知識も必要です。
黒い雲が出てきた⇒雨が降りそうだ にあたる
業界・職種のルール等をしることが
前提にありますね。
それができて、実践していけば
以前のように指摘されることが
なくなりました!
会議の場でも、自分の意見を取り入れてもらえたり
上司に何度も指摘されることがなくなりました!
なんといっても自信が持てます。
あと、仕事の手戻りがなくなるので
時間のロスがなくなりました。
自分も周りの人の時間も
無駄にしてない実感ができました。
皆さんもぜひ実践してみてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?