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使いやすさと分かりやすさのデザイン:動線の作り方 その1

目的が明確な場合は動線を一直線に
はじめての商談先で打ち合わせが長びき気がつけば夜。急いで帰ろうとしたら表玄関が閉まっていて焦ったことはないでしょうか。私はビルに閉じ込められてしまったかとドキドキしたことがあります。こんなとき、表玄関に夜間通用口の存在やどこからどうやってでればよいかが掲示されているととても安心します。

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ユーザーに何か行動してもらう場合は、ユーザーの気持ちに応じて自由に行動してもらった方がよい場合と、サービス提供者の指示に従い、制限を設けて行動してもらった方がよい場合の2つが考えられます。特にユーザーの目的が明確な場合は、後者を意識して設計するのがおすすめです。そして、全体のプロセスがどれくらいか、その中で自分は今どの辺りにいるのかを明確にするようにしましょう。

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任意の項目はできるだけ後回しに
どこにあるのかわからない夜間通用口を探している状況のときに自動販売機を見つけたとします。このとき喉が乾いていたとしても、そこでドリンクを買う気にはなかなかなりにくいでしょう。出口を見つけて早く安心したいからです。でも、夜間通用口がどこかわかっている状況であれば、気持ちに余裕があるのでジュースを買いたくなるかもしれません。

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登録フローや購買フローでも同様です。ユーザーが本来目的と考えているものとは異なる意思決定を途中で求めてしまうと離脱リスクが高くなってしまいます。そんな時は、ユーザーが本来の目的だと考えているアクションが完了する直前や直後にすることで、邪魔だと感じにくくなり、ユーザーの勢いをうまく利用しやすくなるのです。

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使いやすさと分かりやすさのデザインのまとめ:
1. ユーザーに明確な目的がある場合は動線を1つに制限して行動させる
2. 行動を制限する場合、ステップを表示し全体像と現在地を示す
3. 任意の行動は本来の行動の邪魔にならないようできるだけ後回しにする

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