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短歌

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書き始めたばかりの短歌まとめてます。
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2022年3月の記事一覧

短歌14「指先の水」

水のにおい清澄白河しらじらと無数の鯉に夢齧られる お風呂場の丸いタイルに足の裏 今はレト…

酒部朔
2年前
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短歌13 「ひかりあれ」

ひかりあれ切手と旅する日曜日遠くに行くのあなたに会うの みな消えた遠浅の海ひかり落ち過呼…

酒部朔
2年前
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短歌11 「森のバスひとつ」

森の括弧は静かな淡海 我が虚を覗く深みのエメラルドなり 爪の皮乾いて引いて赤になる朝のサ…

酒部朔
2年前
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短歌10

ミミズクの鳴くゼビオにてマクド買い夜の渚に椅子を立たせる 目薬の白き口から赤き汁 果物の…

酒部朔
2年前
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短歌9

頬をつけ体全体船を押す三月四日の月の湾に似て ちいかわのスプーンと皿でカレーの日 犬、ゲ…

酒部朔
2年前
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短歌8

まだゆけてまだ帰らない夜の淵ソルティドッグ塩で驚く 君に向け話してばかりこの口が砂糖のご…

酒部朔
2年前
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