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短歌13 「ひかりあれ」

ひかりあれ切手と旅する日曜日遠くに行くのあなたに会うの

みな消えた遠浅の海ひかり落ち過呼吸気味の風に巻かれる

古き良き着物の裾を捌きおり雨のすすきのネオンの鏡

羽枕 自殺願望 換気性 きつい時計で腕が冷たい

匂いするプールの匂いどこからか確実に脳の奥地にあり

リコリスの丘に微笑む知らぬ人どこかで会ったかどこかで会うか

擦過傷の夜眩しくてウーハーが効いてる君に手を舐めてほしい

おろそかな手当てのガーゼをちぎり捨てひかりに当たる透けるくらいの

炭酸の泡痛すぎて笑ってたあなたさよなら 忘れ物ない?

アルペジオ練習してた妹の小さなひかり爪切りの音

嘘の声聞いたらわかるサウナ室 電球の下 女ばかりで

暖かい小さな頭撫でており大樹になりて影を作らん

涙落つ謝らないで飛ぶのならわたしのあげるわたしの空を

震度5の蛍光灯の揺れる音あなたを掴みブラックアウト

ひかりあり君の道行き花筏 昼間に飲んだ川越ビール

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