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どうやら、裾野は広がらないようだ

2020.8.28(金曜日)About discrimination

久しぶりに雨を見た。昨日は雷雨だったし、今朝もパラパラと降っていた。でもそれで涼しくなるわけではなく、反対に湿度が高くなり換気の悪い風呂場みたいなムッとした空気が漂っている。

SNSで大坂なおみさんの試合ボイコット表明からまた考えを変えて試合に出るという一連のニュースを読んでいた。黒人差別だけには限らず、世界中には差別が溢れている。「私は差別なんてしない」と言ってる人の中にも自分が知らず知らずのうちに差別をしていることってよくある。癖毛の人に「髪がカールしてて可愛いね」と褒めたのにそれは差別になるということを知らない人が多い。私はニューヨークにいる頃、アジア人としての差別を受けることが多かった。アジア人は顔つきが似ているから私はよく中国人に間違われてからかわれたりした。その度に「私は、日本人だ!中国人ではない!」と声を大にして抗議したが、それは日本人としての誇りからではなかったように思う。中国人と間違われることが嫌だったのだ。要するにその時点で私は中国人を差別していたということになる。どうすれば世界から差別がなくなるのかは私にはわからない。きっと人間の先祖から受け継がれたDNAがそうさせるとしか思えない。ただ、自分が差別されたことによって、自分の中の「何か」に気がつくことができるかもしれない。あくまでも「かもしれない」という段階だけど。大坂なおみさんには自分の意思の元、強くしなやかにこれからも生きていってほしいと思う。

そういう意思表示をした人に対して、関係ない人たちが批判をしているのは、いうまでもなく低次元なな話だ。

午後からスーパーに行った。暑いという理由で家から一番近いスーパーへ行った。60歩で行けるので、我が家では「60歩スーパー」と呼んでいる。ここは比較的庶民的なスーパーで年配者が多い。レジ前にはソーシャルディスタンスを保つ線が引いてあり、みんなその線に沿って並んでいるのだけど、時々その間に入って並ぶ人がいる。「並んでいるんですけど...」と言うと、「だったらもっと詰めて」と平気で言ってくる。今日も私の前におじいさんが「並んでるの?並んでないなら入るよ」と入ってきた。「並んでますよ」と言うと、不思議な顔をしていたので「この線の沿って並んでます」と言ったら、初めて理解したみたいで最後尾に移って行った。なぜだろうと思う。年配の人ほど気を付けなきゃいけないのに、そういう人ほど無防備。どうでもいいと思っているのか、そういう情報に疎いのかどっちだ?

家に帰って、買ってきたサツマイモをアルミホイルに包んで焼く。梨も買った。気持ちだけでも秋。秋の匂いを感じながら、暑いなと思いエアコンの設定温度を下げた。

焼き上がった焼きイモを食べながら今度はテレビで大坂なおみさんのニュースを見る。でももういいや、良いことも悪いことも聞きすぎると頭が混乱してくる。特にテレビはコメンテーターの質によって話す内容が違うのが困り物だ。

さて、今夜は何を飲もうか。


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読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。