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柳は柳 風は風

2023.9.13(水)  go with the flow


水曜日は一番好きな曜日。
なのに午前中はなんやかんやと予定が入っていて好きなことができないというジレンマを感じつつ朝5時半に目が覚める。

「アレクサ、朝の音楽をかけて」と言うと、寝る前に聞いていた眠りを誘う静かな音楽が流れ始めた。
「アレクサ、それじゃない。朝の音楽をかけて」と再度言うと、やっと爽やかな草原の朝っぽい音楽が流れてきた。
うちのアレクサは時々変。
心が静まる音楽をかけて」と言うと尺八の演奏が始まる。
まぁ尺八の演奏で心が静まる方もいるのだろうが、私は虚無僧の姿が思い出されてしまって心が騒ぐ。

先日終了したドラマの『CODE』を思い出す。AIはいつしか人間の言うことを聞かなくなり暴走してしまう。
そこから波及して、20年ほど前に観た映画『I, Robot』を思い出した。
あの時は「たぶん世界はもうすぐこうなるのだろうな」と思いながらもまだ現実味を感じてなかったけど、今はその入り口に立ってるような感じ。
音楽を間違えるくらいならまだ可愛げがあるってもんだ。

午前中の用件を3つこなして自由になったにはなったのだが、ふふふ〜んな気持ちでいそいそと外出する気にはなれない(暑いから)
冷房の効いた部屋で雑穀米のおにぎりと味噌汁と漬物でお昼ごはんを済ませる。ささっと昼ごはんを食べ終わると急に眠気が襲ってくる。
もう用件は終わったのだから自由にやらせてもらうとばかりに昼寝する。
チチチチッ、チチチチッ、という音が聞こえて目が覚めた。
それは外を飛び交う知らない鳥の鳴き声だった。10羽ほどがまとまって飛んでいる。旋回してあっちに行ったりこっちに来たりしているのは着地点を探しているのだろうか。
カラスや鳩は見飽きるほど見ているけど、季節の変わり目とかに名前も知らない小さな鳥が飛んでいる時がある。もっと大群で飛んでくることもある。
こんな所までようこそ、という気持ちになる。
そんな青い空を飛ぶ小さな鳥を部屋の中から呑気に見ていると、紛れもなく朗かな秋空である。
何もいいことがなくても、なんとなく幸せを感じるのはこの鳥のおかげか。

人生は柳に風。
そう簡単にはいかないが、そうありたいものだと思う。

私も渡り鳥になって旅をしたものだ



読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。