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ダラダラと涙のように汗流れるなり

2023.8.19 (土) I’m sweating bullets.


「トイレットペーパーの在庫がくなりそうなんだけど…」
と、夫がトイレの中から叫んでいる。
「あっ、そう」
私はそのくらいの返答しか浮かんでこない。
しかし、夫は深刻だ。
彼は無印良品のトイレットペーパーが好きなのだ。なぜだかわからない。
私も無印良品のトイレットペーパーは嫌いではないが、絶対それでないと嫌と言うほどではなくて、近所のスーパーで買ったものでもコンビニで買ったものでも特に問題はない。
「無印良品に行ってくるよ」と言っている。
それは「一緒に行く?」という意味も含まれていることは長年の付き合いでだいたい察しがつく。
「私は行かないよ。暑いし体調も万全じゃないし」と先を見越して伝える。
昨日までは曇り空で少しは過ごしやすかったが、今朝なんてまた太陽燦々で35度を超えると予報が出てる。こんな日に買い物になんて行きたくない。

夫はひとりで買い物に行くと言う。
ついでに45ℓのゴミ袋を買ってきてと頼む。
10時半開店の無印良品めがけて夫は出かけて行った。

私はやたらと鼻水が出る。
ティッシュを片手にずっと鼻をかんでいる。
先日の不調が夏風邪なのかも…と思ってみる。

1時間後、汗だくになりながら夫が帰宅した。
残り3個しか店舗になかったようで、3個買ってきたと言っていた。10個ほど買うつもりで大きなエコバック持って行ったのに...と文句を言っている。
梅田はものすごい人だったそうだ。
親子連れの観光客の小さな子供が「暑い、暑い、もう動きたくない」と駄々をこねて泣いていたそうだ。
わかる。
私だってこの歳じゃなかったら「暑い暑い」と駄々をこねるだろう。
ベランダで洗濯物を干すだけなのに涙のような汗が額から頬を通って口元まで流れ、顎から地面に落ちていく。誰だって泣く。

夫のお気に入り...?


午後、『放浪記(三部作)・林芙美子』を読み終えた。
571ページの長さであった。
すぐにでも感想文を書きたいが、頭の中でうまくまとまらない。
思ったままを書くのは簡単だが、主人公が実在した人物ゆえ、熟考して書くのが礼儀であろう。
付箋がたくさん貼られた文庫本を見てちょっとため息なり。
ため息もでるが、ほぼほぼ満足である。
昼間っからイカの塩辛みたいなものをつまみに一杯やりたい気分。
(やりはしないけど…)読んだぞ〜!と叫びながら。

本日もなんとなく平和なり。

高校野球、私が応援するところがことごとく敗れていく。
まぁ、弱そうな方ばかりを応援するからなのだけど。
画面からでも暑さが身に染みる。

早く静かで涼しい街になりますように








読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。