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酒好き主婦のときどきホテル生活 vol.5

vol. 5 酒飲みは1日にして成らず

2022年10月下旬。適度な幸せを感じる日。
[RIHGA ROYAL HOTEL OSAKA]

今回の逃避先

このホテルは2回目。
15時チェックイン。
14時40分にロビーに着いたけらカウンターには長蛇の列。
団体客もいるみたい。
並ぶのにちょっと疲れたけど、ショッピングクーポン3000円分貰った。
それはそれで嬉しい。グルメブティックメリッサでワインやらパンやら買う。あっという間に3000円使い切った。というか3000円超えた。
今夜は赤ワインをがんがん飲もう。おつまみはパンと無花果。

椅子に掛かったワンピースが邪魔

以前泊まった時とは違うフロアにしたので少し広くて内装はアンティーク。近代的なのも好きだけど、おばさんはちょっと古めかしいのが落ち着く。

持参したのはビール4本と赤ワイン(さっきメリッサで買った)

パンを入れるのを忘れた

さて、始めようかな。
毎回懲りずに付き合ってもらってる感謝を込めて…
おつかれ生です。

あれ?グラスが…

「あなたはたいして疲れることなんてしてないでしょ!」と、いつも『うすのろ日記』を読んで下さってる方は思うかもしれないが、疲れているのですよ、ほんとに、こんな私でも。人ってね、表面的なことやブログの中だけとかではわからないその人なりの苦労や心配ごとや我慢していることがた〜くさんあるのだと思うの。人はそれらをなるべく他人に悟られないように生きてるんだと思うのよ。それが歪になってストレスなどに繋がるのかな〜って思ってて、だから誰だって大きい小さいはあるけど疲れているのです。
あっいつものグラスがないでしょ…グラス忘れたわけじゃないけどバックから出したら割れてた。ちゃんと割れないように包んできたのにショック。仕方ないからホテルに備え付けのグラスで飲む。まぁ最初の一杯は何で飲んでも美味しいんだけどさっ。

割れた。また買わなきゃ。

でも大丈夫。今回は赤ワインを飲もうと思っていたから赤ワイングラスも持ってきてました(用意周到)

ホテルに着いたら友達に手紙を書こうと思っていたので、ビールを飲みながら友達Nさんに手紙を書く。
Nさんとは長い付き合いで、年に4回(春夏秋冬)季節のお便りとして手書きで書いている。そんなに遠くに住んでいるわけじゃないのだけど、なぜか手紙を書くと落ち着くの。で、今回は『秋のお便り』
「返信はいらない」といつも付け加えているのにいつもメールで返信をくれる。そういうところも彼女のいいところで、大好きな人なのよ。
ビール2缶目を開けて黙々と書いた。充実した時間。
時刻は夕方に差し掛かっているけど、外はまだまだ太陽が明るい。
手紙を投函しにホテルの外に出た。近所のレストランに灯りがともってその横を帰宅途中の会社員たちが足早に通り過ぎている。そういう風景って好き。レストランと通り過ぎる人のスピードのギャップみたいなものを感じるんだなぁ。頭の中ではちゃんとしたイメージがあるんだけど、それをうまぐ言葉で表現できないんだな、私。そういうのがうまくなりたいなと思うのだけど、どうすればいいんだろう。方法がわからないっていうか、こういうのって『感性』というのが関係してるから。でもよく考えるとさ『感性』って安っぽい言葉だなぁと思うわ。何かにつけて「感性が…」って芸術家気取りの人が言葉にするのを聞いていて「あぁ、安っぽい」と思ってしまう。本当の芸術家はそんなこと口にしないよね〜。どんな分野でも自分の作品を説明したがるのは大したことがない証拠ですって。←今、何人敵に回しただろう。

投函して30分ほどぶらっとして部屋に戻る。
シャワーを浴びて夜に備える。
備えるって…ただお酒飲むだけなんだけど。
バスローブがあったから着てみた。暑いよ、暑い。脱ぐ。
私は舘ひろしにはなれないわ。なる必要はないんだけど。
あの人はバスローブが似合うよねぇ、今はどうしてらっしゃるのかしら?

この瞬間が好き

もうお気づきの方がいるかもしれないのだけど、私は酒好きを自負しているわりには焼酎が飲めないんだ。焼酎全般の香りが苦手なんだよね〜。
冬になるとさ、居酒屋なんかでおじさん達が焼酎のお湯割りとか飲んでるのが羨ましくて羨ましくて、やっぱりそういう時にビールじゃサマにならんな〜と思うんだよね。「焼酎飲みたい、飲めない、あぁ…」って感じ。
私の祖母は私と同じ酒好きだったんだけど、祖母は焼酎一辺倒だったんだよね。毎日の晩酌が、いも焼酎と鯨の刺身だった。86歳で亡くなる前日までそのパターンで飲んでたから恐れ入る。その孫の私が焼酎飲めないなんてねぇ。

あっさっき手紙を書いていた相手のNさとは、ソムリエスクールで知り合いになったんだよね。もう20年以上前になるかな、酒好きが高じて専門的に勉強してくなって入学したんだけど、そこに通っているのはほとんどがレストランのソムリエ、ワインショップのエキスパート、キャビンアテンダントのソムリエ資格などを目指している人ばかりで、単に「酒好きで来ました」っていう能天気なのは私くらいだったと思う。ひとりひとりワインサービスの実技などがあるんだけど、やっぱりすでにレストランで働いている人は上手だった。私は自分のためにやってるからワインの開け方とかはもう下手っクソなわけよ。講師に「ちょっと色気がないですね、ワインを開けるという行為は色気がなくてはいけません」とか注意されてた。あれは恥ずかしかったなぁ。おかげで今は人前でもできるようになったけど、それを披露する場はほとんどなくて知人の結婚式などに呼ばれた時くらい。
他の人とは温度差がありありだったけど、でも専門的な知識を知ることは楽しかった。
その時に仲良くしてた人が3人いて、さっきの手紙のNさんとキャビンアテンダントのKさん、Nさんは今は通訳&翻訳の仕事をしていて、Kさんはアメリカ大使館で働いている。講師のひとりだったO氏は今や日本ソムリエ協会のお偉い方になってらっしゃるし、まぁ細々と能天気なのはやっぱり私くらいのもんだわ。でも大義名分を背負って生きるのはちょっと苦手だからこのくらいが私にとっては良い感じだなと思う(と、自己弁護)
生徒各人それぞれ個性的な人が多かったけど、最後は同じクラス全員漏れなく卒業できたし、苦々しくも楽しい思い出です。
その後、私はバーテンダー・カクテルコースに参加したのだけど、そこも何となくそつなくこなし、自分でも本当にアルコールが好きなんだなと思った次第です。いつか日本酒の利き酒士の学校に行ってみたいと思っているんだよねぇ。なかなか最適なところが見つからずいまだに行けてないけど。
今回飲んだワインのことも語りたいけど、なんせワイン通は嫌われる傾向にあるので、ここら辺でやめておこう。(お知りになりたい方はコメント頂ければお答えします)
この気温になってやっと赤ワインが堪能できる幸せに震えております。
(大袈裟)

パンと生の無花果を買ってきたのでそれをつまみに1本空けた。
YouTubeで音楽を流しながら飲んでたのであっという間。
ノリの良い音楽の時は踊ったりもした。特にラテンの音楽がなるともう我慢できません。「私をラテン系にして〜」って感じ。
ほんのり酔う感じで終了。
もうすぐ日付が変わるわ。
楽しい夜だった。


2日目
6時にサッパリと目が覚める。
朝ごはんには少し早いからホテルの周りを散歩した。
いつも見ている風景だけど、朝陽が当たると違う街に見えるから不思議。
山の中に別荘欲しいとか、郊外で暮らしたいとか、寝言のようなことばかり言ってるけど、結局私はこの街が好きなんだなと思った。そうだね、好きじゃなかったらとっととどこかに引っ越しているだろうから。

早朝の堂島界隈

7時きっかりに朝ごはんを食べに行く。
ビュッフェ形式で一巡目は洋食にした。二巡目は中華。和食にまでは手が伸びずデザートで終わり。

洋食セレクト
中華(右)とデザート(左)


横のテーブルにいた女性3人組の話が聞こえてきたんだけど、彼女らはここのシェフ推しで来ているみたい。何でも...3人のかっこいいシェフがいて、
「〇〇は声がいいんだよね」「〇〇は断然顔だよね」などと話していてる。
「そうなの?」と思い、オープン厨房の中を覗いてみたんだけど、みんなそれぞれダンディな感じで素敵だった。声がいいと言われていた人はすぐにわかった。お笑いの麒麟の川島さんみたいな声をしていたから。
いろいろ楽しみがあるんだなぁと思った。でもホテルのシェフ推しなんて初めて聞いた。おもしろい。楽しそうだわ。
隣の女性たちの楽しい話を存分に聴きながら完食した。
もうこれ以上入らない…と思ったけど部屋に帰って、これもお決まりの朝ビールをする。

PSB

PSBって、やたらとコマーシャルしてるから飲んでみようと思って初めて飲んだけど、しっかりした味。美味しい。
今回は、ゆっくり赤ワインを飲むという目標が達せられて嬉しい。
ゆっくり...というのがミソなの。ミソ。

チェックアウトを12時に延長してあるので、しばらく朝寝する。
夢も見ることもなくぐっすり寝る。
11時に起きてシャワーを浴びて帰り支度。
11時45分チェックアウト。
さぁ、現実。

Good bye days


ホテルから出て、しばらく歩くとマンションの住人の方に出会った。
「こんにちは」と挨拶して、完璧に現実に戻った。


あとがき
今回も、特に意味のないダラダラとした酔っ払いの戯言を読んでいただきありがとうございます。
今回は、赤ワインで〆ましたが、いつか焼酎で乾杯できればいいなと、あくなき挑戦を続けていきます。
いつものことながら本文に書かれていることは正直な気持ちです。
反対意見をお持ちの方もおられると思いますが、「またこんなこと言っちゃって、馬鹿なんだからぁ」と、おおらかな気持ちで受け止めて下さると幸いです。
なお、この文章はボイスレコーダーをテープ起こしして書いているので、所々変な表現になっていることがありますがご了承ください。

そろそろ冬の背中が見えてきました。
どうぞお風邪などひかれませんように。
それでは、また次回。

イトカズ
Thank you for your time.


vol.1~vol.5までマガジンで読めます。






読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。