乖離のうしろ姿
【モノローグ・寸劇台本】 登場人物…年配女性とその娘
(設定…年配女性が誰かについさっき経験した出来事を話している)
美江さん、ちょっと聞いてよ
さっきね、ほんの10分くらい前なんだけど、ここからスーパーに行くまでの大通りあるじゃない
あそこをね、「今日も寒いわ、手袋もして来りゃ良かった」と思いながらスーパーに向かって歩いてたのよ。
そしたら、ほら途中に動物病院があるじゃない、あそこら辺でね、前を見るとさ、ちょっと変わった雰囲気を醸し出している女性が歩いてたのよ、ええ~とね5~6メートルくらい先に。
「なんか変だわ、あの人」と思って考えるんだけど何が変なのかなかなかわからなくて、じーっとその人の後ろ姿を見つめながら歩いていたのよ。そしたらその時、北風がピューと吹いてね、「あぁ寒い」と思った瞬間わかったの。
何がって?…その変な雰囲気の原因がわかったのよ。
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。