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不都合なこの左側

2022.7.19(火曜日) inconvenience

不調なのは誰のせい?

夜明け前からの雨と風の音で目が覚めて、それから眠れなくなった。
眠れないと思った瞬間、左側だけに頭痛がしているのに気がついた。
私の体は右側に比べて左側が弱い。
何か体の不調が起こる時は決まって左側。
でも髪の毛のまとまりが良いのは左側だけど。
まぁ、そういうわけで左側が何かと自己主張してくる身体である。
「がんばれ、左側!」と励ましながら朝を迎える。

朝ごはんを食べてから、ロキソニンを飲む。
20分で頭痛改善。

高校の同級生であるEちゃんから久しぶりにLINEが来た。
内容は『とてもいい化粧水を見つけたから教えてあげようと思って』
私はこの手の内容にはまったく興味がない。
Eちゃんは私のこのnoteを読んでいないので、私がどういう考えでどういう道を今歩いているかを知らない。
その化粧水は某有名セレブがプロデュースしたというものでとても高価。『これを使用すると5歳は若く見えるわよ』というEちゃんのおすすめコメントに苦笑する。
本当に5歳若く見えたとして、この年齢になって5歳若く見えたところで何か残りの人生で得することがあるのだろうか?
これからアイドルになるわけじゃないし、女優のオーデションを受けるわけでもない(婚活する人はいるかもしれないが)
私はもっと内面的な充実を求めたいのだがなぁ。
『5歳若くなったEちゃんを見るのが楽しみだわ。倍の量を使うと10歳若くなるかもよ。結果報告楽しみにしています。頑張ってね』
と、丁重に(丁重じゃない?)お断りした。

数日前から読み始めた沢村貞子さんの『寄り添って老後』を読み終えた。
沢村貞子さんのお芝居を直接拝見したことはないのだけど、そのお姿は存じ上げていた。
生粋の江戸っ子でシャキシャキとした気っ風の良いお母さんといういうイメージを抱いていた。この本を読んでそのイメージは間違いではなかったと確信した。でも『お母さん』と表現したが、沢村さんご自身には子供はいなくてご主人とふたりでずっと暮らしてらしたことを知る。
81歳の時に、女優業を店じまいされた。
その理由は芝居で思うように演技ができなくなったからと書いてらしたが、そういうところも沢村さんを好きな理由のひとつでもある。
いつまで経っても若い頃の自分が忘れられず、ずるずると引きずってらっしゃる年配の芸能人の方を見ていると、あくまでも個人的感想だが哀れさを感じてしまうのだ。
読み進めるにつれて「なんてかっこいい人なんだろう」という気持ちで嬉しくなる。
もうお亡くなりになっているので、これからお会いすることはできないが、
生前にお会いしたかったなと、それだけが残念である。
最後に収録されている永六輔さんと沢村貞子さんの対談も楽しく読ませてもらった。
素敵な女性にまた巡り会った気分。
ちょっと出会うのが遅かったかもしれないが……




読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。