気をつけて、肩から悪意の棘が生えている
2021.4.3(月曜日) get stiff shoulders
それにしても肩が凝る。
ゴールデンウィークということもあり曜日の感覚がイマイチ掴めないでいる。「おちょやん」が始まったので、あぁ月曜日か生ゴミの日だ...と気がついた。前回出し忘れた分も両手に抱えて1階のゴミ捨て場まで持っていく。誰にも会わないだろうという根拠のない自信があってマスクだけ付けて部屋着のまま行く。エレベーターに乗り込んで1のボタンを押し「どうか誰も乗ってきませんように」と願いながら行く。無事に1階に着き、ドアが開くと目の前に待ってる人がいた。平静を装って「おはようございます」と挨拶を交わす。部屋着のままという恥ずかしさもあるが、肩凝りを和らげようとエレベーターの中で肩をまわす運動をしていた。1階のエレベーター前にはモニターが設置されていてエレベーターに乗っている人が映し出さるようになっている。部屋着でストレッチする私の姿を見られていたはずだ。恥ずかしさが満載となる。が、もう終わったことだどうしようもない。きっとその人は家に帰って家族に話すに違いない。
『15階のイトカズさん、パジャマ姿でエレベーターの中で肩回し体操してたわよ、変わった人よね、はははっ』とかなんとか...
それにしても肩が凝る。
凝るというより痛い。それは首筋を通って後頭部まで達する。すると私の気分が底辺まで落ちる。以前、会社の同僚の人で肩凝りが原因で救急車で運ばれた人がいた。その人は肩が凝り出すと痛みが頭まできて、次に背中が動かせないくらい痛くなって、それから吐き気がして何度も嘔吐し、意識がなくなるのだと言っていた。そんなバカな...と思って聞いていたが仕事中に本当にそうなって救急車で運ばれたのを見た。他に何かの病気ではないかと思ったが、次の日には元気に出社していた。「肩凝りもここまでくると大変よ〜」とその人は言っていた。それを知ってから凝り始めるとあの人のようになるのではないかとドキドキする。
今どうしてらっしゃるのだろう。
肩凝りが起こるたびにあの人のことを思い出す。
*
近所のバラ園のバラが満開を迎えているという噂を聞いて夫と行ってみた。広い敷地に数多くの綺麗なバラが咲き誇っていて、マスク越しにも甘い香りを感じることができたのだけど、よく考えてみると私はバラの花はそんなに好きじゃないんだった。1本2本ならいいけど、子供の顔くらいある大輪のバラが公園一面にあると、自己主張が強すぎて気持ちがやられちゃう。それに人も多かったから内側は見ずに外周をぐるっとささっと見てすぐに帰宅した。帰る途中で洋食屋さんのお弁当が美味しそうだったので買った。オムライスとエビフライとハンバーグとナポリタンが入っている。夢のようなお弁当だった。
街は静か。
時折、時代遅れの暴走族が爆音を鳴らしながら走り去っていく。
どこからやってきてどこへ行くのだろう。
ブブブブブォ〜ンがビルの谷間に響いている。
炭酸水があっという間にぬるくなる。
まだ5月になったばかりなのに。
読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。