フライト。入国。珍道中。①【回顧録11】
オーストラリアへ向かう機内。
満を持して搭乗したのは良かったものの、座席が最悪だった。
通路挟んで右隣は足鬼臭おじさん(靴履いてるのに臭う、通路挟んでるのに臭う)、左隣はずっと独り言言ってるおばさんだった(ちなみにどちらも日本人)。
これまでの経緯で完全に疲弊し、一人心細くも、己を鼓舞し搭乗した国際線。
そこで私は完全に包囲されていた。
特に、足臭おじさんが靴を脱ぎ、私の方に足裏を向けて足を組み始めた時に感じたあの感情は、殺意で間違いなかったと思う。
緊急用の酸素マスクを着けるタイミングは、今ではないかと思った程だ。
そんな感じで、新天地への緊張も相まって寝ようにもよく寝られなかった10時間のフライトだったが、早朝窓から見た朝焼けは、それはそれは美しかった。
続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?