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白ソックス三つ折り制度ってなんやったんやろ、の話。

この前ふとしたときに話に出たんですけど

中学の頃、靴下三つ折りにさせられてたの。


しかも

中1のときだけ。

それも、部活動の先輩に言われて

「一年の間は靴下三つ折りでぇー、靴も真っ白のスニーカーしかあかんから」

あれ

本当にいつ思い出しても

なんやったんやろ。

何の意味もない制度、ここまで意味のない制度人生でなかなか体験できないと思う。

でも、学生時代ってだいたい意味のない先輩からの制度に縛られてた気がする。

ただ

思春期の頃の先輩からの「三つ折り」は、ただ三つ折りすることで終わりじゃなかったのも覚えている。


部活動が終わって、片付けをしていたら

一つ上の仕切ってる先輩二人が

「一年、集まってぇー」

と、声を発した。

まだ覚えている、嫌な予感しかしなかったこと。

12年と少ししか人間というものを知ってから経っていない私でもわかった。

あ、嫌なこと言われるなって。


「あのさー、三つ折りってわかってる?一年がしてるその三つ折りは三つ折りじゃないから」

…めちゃくちゃ怒ってるやん。

怒ってるけど、言ってること意味不明すぎてキョトンとしたことを覚えている。

三つ折りは三つ折りではない。

哲学か?なにか?倫理?え?

「ちょっと見本見せるから」の言葉のあと、声を発していないほうの先輩が一歩前に出てその場で三つ折りをした。


え?

で、ある。

左足をだし、横を向きおもむろに靴下を三つ折りにし靴下が短くなった。

「これが三つ折りやから!くるぶしまで大きくおるのが三つ折り!!!そんな1センチぐらい3回折って、三つ折りとかないから!」


笑いを堪えたのを覚えている。

わざわざ片付けの手を止めて、発した言葉が三つ折りの定義だとはおもってなかった。

でも

「はい」

というしかなかった。先輩からの言葉は「イエス」or「はい」制度である。

満足げな顔をした先輩二人は、その場を去り片付けをはじめるわたしたちはそれぞれ「どうでもよくない?そんなん」と口々に発していたが

次の日から全員きちんとくるぶしまで靴下を

三つ折りしていた。

先輩の三つ折りの定義はくるぶしまで見えることらしいから、と次の日クラスの友達にもお披露目したことも覚えている。

靴下三つ折りの定義、大人になってから思い出しても意味もなくわけのわからないことだ。

3年の先輩とは元々仲良かった為、目をつけられてしまったことも覚えているし

「3年と仲良いからって」とわけのわからない悪口も言われた。

その時から今までもわけのわからないことばっかりが部活動では多かった気がする。

その理不尽さたるや笑い話にするしかない。

三つ折り制度も一年は白基調しか無理制度も、電車では座らない制度も

わたしたちが先輩になった瞬間になくした。


いらないものを受け継がない。

一年上の先輩がよく言っていた


「私らも同じことしてきたから」

「私らはもっとしんどかった」


こちらの意見としてはこうだった。


「知らんがな!」


だから、私はそういうの言わないししないようにしてました

まぁ、それが正しいかとかはわかんないけど

ふと靴下をみて思い出しました。

今も、あんのかな


あの意味不明な、三つ折り定義。

そのあと三つ折りを辞書で調べました、もちろん3つに折ること以外三つ折りに定義はありませんでした。

「ないやん!」て12歳の私は地団駄を踏んだこと

多分、忘れません。



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