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【保存版】ITおすすめ資格8選【入門編】
こんにちは。今回はIT業界で生きていくためにおすすめの資格をご紹介します。記事は全文無料です。
ここでは入門編をターゲットにします。経験年数的には0−5年くらいです。中級編は別途書くかもしれません。
また、資格を取る必要性については話すと長くなるのでこちらも別で書こうと思います。ここでは取る必要性を感じている方に向けて書きます。
対象となる方
ITの資格取得入門編ということなので多くの人に当てはまりそうですが、それでも全てをカバーすることはできないので前提事項としてターゲットを記載しておきます。
IT業界未経験もしくは5年目以内くらい
日本で仕事をしている
専門性の高さより全般的な資格をねらう
前提条件に日本を含めたのは情報処理技術者試験に関わるためです。情報処理技術者試験は国家資格なので、日本では重要視されています。一方海外では通用しないため、海外志向の方はこの部分を無視してください。*本文中には(国家資格)と記載しています。
A.はじめの一歩
①ITパスポート(国家資格)
他業界でも、学生さんでも、まず初めにはいるのはITパスポートです。
最近はiパスと呼ばれているようです。
iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
IPAによると上記のように定義されています。
まず何から始めようか迷ったら、ITパスポートが正解です。
資格だけではなく、あわせてIT業界に関する基礎的な知識もつけてしまいましょう。
資格対策には栢木先生の本がおすすめです。わかりやすくて読みやすいと評判です。2000年代くらいからよく聞く名前です。
B.ITのベーススキルをつける
②基本情報技術者試験(国家資格)
こちらも鉄板資格、基本情報技術者試験。ITパスポートはわりと他業種の肩が受験しますが、こちらはIT専門職の色が強いです。
IPA*によると、「ITエンジニアの登竜門」とされています。最近はIT企業の入社前後で取得を推奨する企業も多いみたいですね。
*2004年に発足した独立行政法人情報処理推進機構。ITに関する指針の提示やIT人材育成に取り組む組織。https://www.ipa.go.jp/about/ipajoho/gaiyo.html
以下の国家資格マッピング資料でも、ITを利活用するものではなく情報処理技術者の部分に記載されていますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1672756610090-dzd5gOyAmR.png?width=1200)
試験の詳細は試験要項を参照していただきたいのですが、範囲は広く問われるためわりとしっかり学習が必要です。
こちらも同様に、まずは栢木先生の本が良いでしょう。状況によっては他の参考書を足しても良いかもしれません。
https://amzn.to/3ilCX4I
③応用情報技術者試験(国家資格)
立て続けになりますが、こちらも国家資格の応用情報処理技術者試験です。
基本情報のひとつ上のランクになります。基本情報まで取得すると午前試験の免除があったり記憶が頭に残っていますので、そのまま応用情報まで取得するのもありかもしれません。
午後問題は特に重要なので、別途補強するための参考書を使うのも良いでしょう。
C.業務に合わせて選ぶ
昨今のIT職種の分類は、たびたびSNSで炎上しているように綺麗に分けることが難しい状態です。職種は多岐に渡りITの中でも業界や企業によって解釈が異なることが一因と思われます。
ここでは極めて伝統的な区分を使って方向を分けます。異論はあるかもしれませんが、あくまで一つの指針として捉え、大事なのは資格のロードマップとお考えください。
運用かプロジェクトか
④ITIL Foundation
運用保守の仕事をやっている、もしくはやる予定であればITIL Foundationを取得しましょう。
ITILとは、英国の政府機関から出版されたITシステム運用管理のためのフレームワークのことです。
ITIL FoundationはITILの中でも入門認定資格です。
![](https://assets.st-note.com/img/1672758068787-AYjeL9LQY3.png?width=1200)
https://www.itiltraining.com/uk/about/qualifications
ITの仕事において、運用ライフサイクルは切っても切れない存在です。たとえプロジェクト関連の仕事をしていても、プロジェクトが終われば運用フェーズに入ります。そのため、直接運用保守に関連しない業務をしている場合でも、取得することをおすすめします。
入門書としてはこちらが読みやすいです。ITILトレーニングも実施している日本クイントの代表の方が書いています。
https://amzn.to/3GjP2jg
⑤PMS(プロジェクトマネジメント・スペシャリスト)
プロジェクトメインの場合はP2MにおけるPMSという資格が比較的初心者向けです。プロジェクトマネジメントの資格は、他にPMP、プロジェクトマネージャ試験(国家資格)がありますが、難易度は高いです。
正直なところPMSは難易度こそ高くないものの知名度も高くなく、そこまで頑張って取得しなくても良いと思います。
資格にこだわりがなければ、実務での経験に加えて簡単な書籍でプロジェクトマネジメントの全体像をインプットするところから始めるのが良いかと思います。
インフラかアプリか
⑥AWS Solutions Architect
最近は基本情報並みに必須感が高まっているのがAWS Solutions Architect資格。AWS資格試験の中ではCloud Practitionerが下位にありますが、Solutions Architectから始める人が多い印象です。
![](https://assets.st-note.com/img/1672760098705-9SpDDx6vNh.png?width=1200)
まずはここから始め、全冠取得を目指しても良いですし、他の資格を充実させても良いでしょう。とにかく昨今クラウドは必須資格、取っておいて損はないでしょう。
⑦LPIC-1
LPIC-1はLinux Professional Institute (LPI)が認定する資格で、Linuxサーバに関する構築やシステム管理のスキルを問う資格試験です。
基礎中の基礎ですが、LinuxはサーバーにおいてメジャーなOSですし、クラウド環境を利用するに当たっても理解は必須です。知識習得も兼ねて取得すると良いでしょう。
*Microsoft WindowsもLinuxと双璧をなすOSです。2021年に資格体系が変更されたため、最新の状況を確認中です。もし業務で使う分野があれば優先的に取得するのが良いでしょう。
⑧CCNA
ネットワークに関する代表的な資格がCCNAです。シスコ認定資格の一種であり、ネットワークエンジニアを目指す方の入門資格とも言える存在です。
ネットワーク機器はシスコ以外にも多くありますが、昔からCCNAは入門資格として有名です。また基礎となるネットワークの知識をカバーしていますので、ネットワークでまず第一に取得を検討するべきはこの資格でしょう。
https://www.cisco.com/c/en/us/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html
ネットワークは馴染みがないと理解が難しいため、入門書から始める方が頭に入りやすいかもしれません。
その他インフラエリア
インフラの分野は幅広く、他にも多様な技術エリアが存在します。
データベース、セキュリティ、サービスデスク、AD・グループウェアなどのミドルウェア、など。
ここでは紹介し切れませんでしたが、気になるものがあったら少しずつ学んでみると良いと思います。対応する資格も多くあります。IT業界で仕事をする以上、今使わなくてもいつかどこかで出会うことでしょう。
アプリケーション
アプリケーションに関しても、数多くの技術と資格が存在します。私の専門はインフラなので詳しいことは記載できませんが、例えばSAP認定コンサルタントなどは有名です。
また、業務はアプリケーションであってもインフラを理解することが役に立つこともあると思います。余裕があればインフラの資格に手を出すのもありでしょう。
まとめ
さて、本記事では入門編となる資格をご紹介しました。
結構数が多くなったのでロードマップを作ろうかと思いましたが、逆に混乱させてしまいそうなのでやめました。シンプルにA.B.は全て取得し、Cは関係のあるものを取得してみると良いと思います。
たかが資格、されど資格
資格をとっても直ちに昇給したり転職できるわけではありません。
特に入門レベルの資格なら尚更です。
ただし、これらの資格は土台になります。もちろん資格がなくても基礎知識がしっかりしている人もいますが、体系的に土台を作るのには資格が最適です。上位資格へのステップにもなりますし、基礎知識にもなります。
経験やスキルがついてきたとき、体系的に基礎を知っていることは当たり前となり、逆に抜けているとマイナスになりかねません。
紹介した資格すべてを取る必要はありません。
興味のあるものから受けてみる、本だけでも読んでみる、誰かに聞いてみる。この記事が少しでもみなさんのアクションに繋がると嬉しいです。
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