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エッセイZINE「ママになるつもりはなかったんだ日記」ができました


自分で書いたものを、初めて1冊の本にまとめてみました。タイトルは「ママになるつもりはなかったんだ日記」です。

私はいま6歳と3歳のふたりの子どもと暮らしています。この状態を言葉にするとしたら「ワーママ」とか「子育て中」とか「母業をやっている」とか、当てはまるものはたくさんあるのだと思います。

でも、なんだかどの言い方もしっくりこない。例えるなら歳の離れた同居人が増えただけであって、私自身の属性が変わったわけじゃないのに、「ママ」と呼ばれることで自分が別のなにかに変えられるような気がする。

そんな違和感を持ち続けた末に、私にとって「子どもを産みたい」と「お母さんになりたい」はまったく異なるもので、後者の願望を持ったことは一度もないのだ、と気づいたのです。

この6年は常に「ママのコスプレ」をしているような、自分自身と「ママ」の間にあるちょっとしたズレと共に毎日を過ごしてきたように思います。ただそれは「子どもを産んだことを後悔している」では決してないのです。

子どもとの生活は楽しいけれど「ママ」になりたいわけじゃない。「ママになるつもりはなかったんだ日記」は、その間でゆらゆら漂い考えてきたことを書きたいと思ってつくった本です。

短い話が21編の全98ページ。子育ての話ではなく、「母」という肩書を得た「私」の話です。

装画はイラストレーター・漫画家ののがみもゆこさんに、デザインはseeeの小林誠太さんにお願いしました。

ひとりの力では絶対につくれないものに仕上げていただき感謝の気持ちでいっぱいです。表紙が気に入りすぎてずっと眺めています。

11/11(土)の文学フリマ東京で販売する予定なので、ご興味&お時間ある方はぜひ遊びに来ていただけたら嬉しいです。「ママ」という言葉に対する、いろんな人の気持ちや考えも聞いてみたいなと思います。

オンライン販売の準備もしているので、購入できるようになったらまたお知らせします。

文学フリマ、出店は5年ぶりくらいなのでとっっってもどきどきしています。気になる本がたくさんあるので、回るのが楽しみです。良い一日になるといいなあ。


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