保湿と保水の違い？保水ってなに？

こんにちは！BebeLilyです。

突然ですが、保湿ってなんでしょう？

「保湿は保湿でしょ？水分たっぷりで乾燥しないように化粧水や美容液や乳液をつけること！」と思われた方へさらに質問です。

では、スキンケアにおいて保水というワードを聞いたことはありますか？

恐らくこのワードを聞いたことある人はほとんどいないかもしれません。しかし、この保水という概念をしっかり理解できて保湿と保水の違いが分かるようになれば、あなたのスキンケアへの意識もかなり変わってくるかもしれません。

・保湿と保水の違い

では、まず、保湿と保水の大きな違いを解説していきたいと思います。

まずは一般的に聞きなれている保湿から説明します。

保湿とは：文字通りには「湿っている状態を保つ」ですね。つまりしっかりと水分を含んでいる状態の肌の水分が蒸発するのを防ぐ、という意味になります。裏を返すと、水分が含まれていない状態の肌はいくら保湿を頑張っても意味がない、ということにもなります！

では、保水とはなんでしょうか？

保水とは：文字通りには「水分を保つ」です。つまり肌において水分を保持するステップになります。本当に乾燥肌の人はこの保水のステップが必要になってきます！

・なぜ保湿という言葉だけが先行してしまっているの？

保湿と保水の違いが大まかに理解できた今、皆さんの中には「私はすごく乾燥肌だったのに、なんで今まで保水って単語を聞いたことなかったんだろう？」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

それはたいていの基礎化粧品には保水成分と保湿成分が一緒に含まれていることが多いからです。そのため化粧品メーカーさんもほとんどの場合は保水という言葉を省いて、よりなじみが深い保湿という言葉を選んでいるのかな、と私は解釈しています。

では、保水機能を持つ成分と保湿機能を持つ成分を解説していきたいと思います。

・主な保水成分

さて、保水成分の主な役割は皮膚細胞に水分を補う、です。保水の意味を考えると理解しやすいと思います。この時、保水成分は肌表面からではなく体内から水分を吸収して皮膚細胞に水分を補っています。磁石にひきつけられる鉄粉を想像してもらえると分かりやすいかもしれません。（だからよく美肌のためには一日2リットルのお水を飲むとよいと言われていますね。これについてはまた別のnoteで投稿したいと思います）

主な保水成分で一番有名なものはヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は1gで6リットルの水分を保持するとも言われていますが、この保水力が皮膚細胞に水分を補ってくれるんです。

また、グリセリンやはちみつ、ペプチド（アミノ酸）なども保水成分です。

是非スキンケア商品の成分を確認してこれらの成分を含んでいるか確認するといいですね！

・主な保湿成分

次に保湿についてで。保湿は、いわば保水により皮膚細胞に補われた水分が蒸発してしまうのを防ぐことでしたね。

実は肌はTransepidermal Water Loss（TEWL)という現象を起こしてしまうことがあります。英語だと非常に難しく感じますが、和訳すると「表皮から空気中へ水分が蒸発する」という意味です。

このTWELは肌表面の皮脂が減少すると起こりやすくなってしまいます。こんなことが肌で起きている状態のまま放置されてしまうと、せっかく保水してもすぐに水分カラカラのお肌になってしまいます。これを防ぐのが保湿成分なんです。

主な成分は、シアバターやココアバター、ホホバオイルなどのオイルたちです。特にホホバオイルは主成分がヒトの皮脂にも含まれるワックスエステルという成分なので肌なじみがいいことで有名ですね。

セラミドも非常に重要な保湿成分ですし、セラミドはサプリメントなどで摂取しても肌の保湿力がアップするという研究結果も出ているので積極的にスキンケアに取り入れたい成分です。

また、ジメチコンをはじめとするいわゆる”シリコン”と呼ばれる成分も、実は肌表面に薄い膜を張って肌表面の凹凸を滑らかにしたりする機能があります。このようなジメチコンも適量でTEWLを防ぐはたらきがあります。これらは成分表において「～コン」という表記がされるので成分表を確認してみるといいかもしれません。

・保湿スキンケアの結論

さて、ここまで保湿と保水について話してきましたが、結論としては保水成分で水分を、保湿成分で油分を補うことで、バランスの良い肌状態を保つことが、スキンケアにおいては非常に大事だと言えます。

しかし、ここで「じゃあ自分の肌は水分が足りてないのかな？油分が足りてないのかな？」と疑問を抱いたかたもいらっしゃるかもしれません。というわけで、次回の投稿では肌のタイプを知る、という内容にしたいと考えています。

今日の投稿が皆さんのスキンケアの役に立てたらとてもうれしいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた次の投稿でお会いしましょう！

BebeLily