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「アアルト」

今日は先日見つけたミニシアター「Stranger」で映画を見てきた。

先日「ビフォア・サンライズ」を見た時に知ったのだが、建築家アルヴァ・アアルトのドキュメンタリー映画が上映されているとのことだった。
今日はこれを見に行ったのだ。「アアルト」という作品だ。

アルヴァ・アアルトはフィンランドを代表する近代建築家、デザイナーで「パイミオのサナトリウム」「マレイア邸」などの建築作品などを残している。

マレイア邸 内部 いかにも北欧っぽい

自分は昔、インテリアデザインの専門学校に通っていたこともあり、アルヴァ・アアルトという名前と彼の作品の数点くらいは知っているつもりだった。
去年、一級建築士の学科試験を受けた時も建築作品の中で多少は触れたが、この映画を見るまではほぼ知らないも同然であった。

彼は生涯で2人の女性と結婚している。
最初の妻はアイノという女性でデザイナー、建築家であった。
アイノは「パイミオのサナトリウム」のサナトリウムのために「パイミオチェア」というアームチェアをデザインしている。
数ミリにスライスされた木材を接着剤で接着する際に曲げ固めることで、独特のアールのついたアームチェアが作られる。最近では大量生産の技術が普及し上記の技術は目新しいものではなくなったが、当時としては画期的な技術であり、北欧家具といったらこんな感じが想像できると思う。(よくイケアとかにありそうだよね。)

パイミオチェア

アルヴァ・アアルトは妻アイノの死後、エリッサという建築家と再婚し、彼の死後、残った仕事はエリッサが引き継ぐ事となるが、ここで思ったことがある。
近代建築の巨匠とも呼ばれる彼は数々の名建築を生み出してきたが、これらの背景には彼と同じような土俵に立つ妻の存在が大きいのかなと思った。
”数々の偉業を成し遂げた彼だが、この背景には彼を献身的に支える妻の存在が・・・”なんていう臭い台詞はよく聞くけど、、

最初の妻のアイノはデザイナーで建築家だったし、再婚相手のエリッサも建築家である。彼は近くに同じような土俵に立つ人がいた方がインスピレーションが湧くタイプなのかもしれない。
実際、自分も専門学校に在学していた頃は年は違えど一緒に勉強、設計演習ができる人がいた方が色々捗ったし、精神的ストレスは皆無に近かった。おかげで卒業設計で作った模型は全国ネットのドラマの小道具に使用されたこともある。(この事については今度触れようと思う。)

自分には友人も少ないし、結婚もしていない。(今後もできないのではないかと思っている。)会社も休職中なので同じ志を持った人との交流がほぼない。
会社に復職しても仕事がないのは明らかなので、この悩みは打開できないが、、、
前職でオフィスのインテリアデザインをしていた時は、建材メーカーさんやファブリック屋さんと仕事の話をするのが楽しくて、だからまたデザインの仕事がしたいな。早く転職しなきゃなと思うようになった。

朝9:00~の上映だったので久々に早起きしたが(休職中の自分としては朝10:00頃に起きている。朝起きるといつも後悔する。)朝の時間を有意義に過ごすことができた。

上映後には併設されているカフェでサンドイッチを食べてこの日記を書いている。
午後から何しようかな?

鑑賞後に食べたサンドイッチ

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