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神尾まは
2020年1月3日 12:00
何回目かの宣言の後、年末にようやく着手した実家6畳間の断捨離。足の踏み場もない、いわゆる開かずの間。予想通り、空箱や紙袋のストック、古新聞をゴミ袋に入れただけで床が少し見えてきた。大量のメモ、手紙の下書きはもうここにあることに気付いていないから黙って捨てる。ポリウレタンが飛び散る朽ちたアイロン台。まだ途中だが掃除機をかける。当然私のジャージも埃だらけである。しかも、なんだか痒みも出てきた。だが、そ
2019年1月5日 23:06
私の実家は千葉県北西部の某市。今は80代後半の両親がまだ健在で、二人で暮らしている。きょうだいは7歳上の兄がひとり。兄家族は浦和に、私は同い年の夫とふたり、都内在住。母は聡明で、こどもの頃の私にとってはいつも新しい光をもたらしてくれた。博識で、新しいものには何でも興味を持ち、今みたいにネットで何でも調べられない時代に、秋葉原で最新の家電を買ってきたり、どこからか見つけてきた便利グッズ的なものは
2019年9月12日 11:19
手先が器用で、きれいなお菓子の空き箱や包み紙が大好きでコレクションしていた母。子供のころ、コレクションの中から、教科書のブックカバーにする包み紙を一緒に選ぶのが好きだった。母は今や、ゴミの中で寝起きしている。先週、一緒にリビングの膨大なゴミ、母に言わせれば大切な書類を仕分けしていた時「これ、要る?」と渡されたのが包み紙の束。反射的に「要る」と受け取り、心のなかではすぐに捨てようと思ってい