見出し画像

第7回 【最新版】資金調達

 第7回は、資金調達についての内容と優先順位のアップデートを。

今日、緊急事態宣言が延長される。
そのおかげあってコロナ感染者数は減るかもしれないが、店舗へ足を運んできて頂けるお客様は期待出来ない状況になる。

やっぱり手元のキャッシュの調達が何より生き残りには欠かせないようだ。

結論から言うと、優先順位は・・

1.金融政策公庫
2.持続化給付金
3.セーフティネット4号を使っての地元金融機関
4.危機関連保証制度を使っての地元金融機関
*3、4は保証協会枠だけど、別枠のため併用可
5.雇用調整助成金
*いや、これマジでオマケとして考える方がいい

1.金融政策公庫
こちらは何より承認の割合の高さ、金利の低さに優遇措置が魅力。
返済は最長15年、据え置きは最長5年で設計が出来るし、中小企業庁の特別利子補給制度(まだ確定していない)の対象にもなっている。

潰さない、生き残るためには手元キャッシュをいかに早く調達するかが大切になるから、ここの申請がまだの人は、まずは全勢力をここに注ぐ方がいいと思う。

2.持続化給付金
こちらも正式に承認され、5月から申請が出来るようになる。
持続化給付金とか、雇用調整助成金とか、返済がない給付金に気持ちが行くのは分かるけど、本来の「生き抜く」ために必要な優先順位を間違えてしまうようだと、本末転倒ではないだろうか・・

個人で100万、法人200万・・
無いよりは絶対にありがたいことではあるが、「生き抜く」ためには厳しくないだろうか。。

3.セーフティーネット4号を使った調達
保証協会の別枠なので、この証明を元に取引銀行で調達する。
当然条件も付き合いによるだろうけど、通常ではありえない条件での調達が可能だ。

4.危機関連保証制度を使っての調達
これ、あまり知られていないし、情報が少ない。
なぜなら、H30年4月に施行され、

初めて運用される

とのこと。
つまり、今までは公庫と、セーフティーネットの2階建だった制度が、それだけでは生き残れない会社のために、この制度の運用で【3階建】となったのだ。

公庫
セーフティネット4号
危機関連保証制度

この3つは、全て別枠=併用できる、ということだ。
可能であれば、この3つで資金調達をしておくことをオススメする。
当然、この危機を乗り越え生き延びることが出来たなら、すぐに返済してもいいし、また今ある借入との金利比較をして借り換えしてもいい。

はたまた未来の投資にも使えるかもしれない。

この時期をどう考え、どう取り組むかが本当に「天国」と「地獄」の分かれ道になるかもしれない、って本当に感じている。

5.雇用調整助成金
これは申請がとても面倒で大変。
しかも補償額も大した金額にはならない可能性が高い。

もちろん無いよりあった方がいい。
だけど、ここに対する労力と時間を今かけた方がいいのか??

よく考えて判断した方がいいと思う。

【まとめ】
たくさんの相談を頂くし、私も仲間の経営者には、これらの情報をシェアするけど「知らない」「分からない」って人も多いのに驚く。。

たぶんこんな状況は一生で一度のタイミングだろう。

どう考え、どう生きるか?
それが自分のお店、会社、そして人生を大きく左右するターニングポイントとなるのではないだろうか・・