生産性を上げないと保育の質は上がらない

ちきりんさんが、
ボイシーで生産性の話の中で
保育についても言える
とおっしゃっていた。

現場の保育士である私も
保育の現場で
生産性を上げなければ
いつまでも
保育の質は上がらない
と強く思う。

人に仕事を任せる環境になっていない

せっかく
保育補助という
パート職員がいるのに、
細かいことまで
「それは担任がやるべき」
などと言われる。

担任が、作り物など
誰がやっても
質が変わらない
ようなものまで
責任を持つと、
大切なものを見失う。

現在私の職場では、
作り物は
保育補助のパート職員に
任せることはできている。

しかし、
先日も、
「材料の準備は担任が責任を持つべき」
などと言われたのだ。

牛乳パックや新聞紙と言った、
職場内で楽に調達でき、
なおかつ
担任がやろうが
保育補助のパート職員が
やろうが質が変わらない。

それならば
材料の準備から
パート職員が行なってもいい
と思うのだ。

パート職員にとっても、
自分で考えて動けることまで
担任を通さなければならない
となると
自分で考えなくなり、
受け身になってしまう。

やる気も能力もある
パート職員さんも
たくさんいるのに、
その人材を
活かしきれないなんて
本当にもったいない。

こういったことが他にもたくさんある。

誰がやっても
変わらない事まで
担任が責任を
持てば持つほど、
本来担任が
責任を持つべきことに使う
時間と労力は
どんどん無くなっていく。

担任が抱えるべき本当に大切なこととは?

・子供の生活や遊びが発達に即しているか?
・危険はないか?
・自分たちの関わりはどうか?
・日々振り返り次の保育に活かしていく

と言ったこと。

そこは
パート職員ではなく、
担任が責任を持つべきところ。

私たち担任は、
このことに多くの時間と
労力を割いて行きたい。

これからも
もっともっと
これらのことに
時間と労力を割いていきたい。

しかし、
雑務が多すぎて
これらのことに
時間と労力を
割くことができない現状がある。

何もかもやろうとすると、
そういった一番大切なこと、
そして
子どもの命に
直結することまでもが
置き去りになってしまう。

これは
本当に危険なことだ
と思っている。

担任が
事務仕事その他に
追われれば追われるほど、
子供達から
目や心が離れ、
危険に一歩近づいている
とさえ思っている。

管理職はひと世代前に現場にいた人たち

特に管理職が
「それは担任がやるべき」
などと言うと、
若い人は
「あれもこれも自分が責任を持たなければ」と思うだろう。

一昔前は
これまで
『保育の質』
について
国からうるさく
言われていなかったし、
労働環境が今と異なる。

管理職が言うことは、
今の現場にはなくなってきているのだ。

だから
中堅の私たちの世代が
きちんと
【誰がやってもいい仕事は
担任以外に任せるべき】
と主張していくことでしか、
現場は変わっていかないと思う。

担任の時間と労力には限界がある。
その大切な時間と労力を
どこに使った方が
子供にとって有益なのだろうか?

私は
いつもそこを考えるようにし、
作り物などは
どんどん
人に任せるようにしている。

私たち世代が
少しずつ
行動したり、
声にしていくことで
より良い現場を作っていけば、
保育の質が上がっていく。 

子供が幸せなら親が幸せ。
親が幸せなら日本が幸せ。
そして世界中を幸せに。

現場を変えるのはいつも民意。
数を増やそう。
仲間を増やそう。


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