精進料理 ー 肉食は、絶対禁止という訳じゃない。初期の仏教においては「不殺生の戒を犯さない布施の場合は肉食してよい」という考えがあった。それってのは、「三種の浄肉(さんしゅのじょうにく)」
仏教においては、バラモン教のように断食修行で悟りを積むのはお釈迦さんもトライして挫折したので無理、と考えている。
心身の健康を維持し、修行を続けるために最低限必要な食欲を満たすことはオッケーである。オッケーじゃないのは、欲望のままに過度に食べすぎたり、食について選り好みをして美味を求めたりという、「食」に対する執着である。つまり、食への執着なく、与えられた最低限の食物を摂取するというのが、仏教の「食」に対する基本的な姿勢。
上座部仏教(小乗仏教、タイ、スリランカ、ミャンマーなど)の僧侶は、一日二食です。午前中に食事を済ませて、午後以降は食事を口にしない。朝に托鉢をして、朝の勤行の前に一食、午前十一時頃に一食を取る。だから、夕食などない。
ただし、肉食は許されている。
え?肉食オッケーなのかって?オッケーなんです。まあ、普通信者も出しませんが。
まず、ビーガンじゃないので乳製品はお釈迦さんも乳粥を食べたしオッケーです。魚もビーガンはダメだけどオッケー。とは言え、殺生した魚を尾頭付きで食うなんてことはありません。例えば、出汁。精進料理で鰹節だしはアリですものね?
それで、肉食は、絶対禁止という訳じゃない。初期の仏教においては「不殺生の戒を犯さない布施の場合は肉食してよい」という考えがあった。それってのは、「三種の浄肉(さんしゅのじょうにく)」。
1.食する動物が殺されるところを見ていない
2.自分に供するために、その動物を殺したということを聞いていない
3.自分に供するために、その動物を殺したということを知らない
インチキっぽい理屈ですが、この条件に当てはまる動物の肉ならオッケーです。でも、現代ではたぶん出しませんけどね。
仏教の真理を含んだ究極の日本料理「精進料理」 真言密教の聖地・高野山の食事(1)
儀式・催事後に僧によって僧のために振る舞われる宴席料理「振舞(ふれまい)料理」 真言密教の聖地・高野山の食事(2)
お寺の精進料理
【Youtubeナイト】高野山の宿坊に宿泊してみた
【創作】note:Data 2021/02/10/1、高野山、京都
美の壺・選「精進料理」 20210110 outro
精進料理のお粥の作り方・食事作法 広島・普門寺の副住職・吉村昇洋さん
一分二十六秒、お粥のいただき方の作法
精進料理 日記「葉月」
精進料理とは?使ってはいけない食材や定番メニューの調理法などをご紹介!
グレゴリオ聖歌と真言宗声明
チベットの金鉢の音色、真言声明、東大寺お水取りの声明、永平寺の般若心経
ヒンズー教と仏教の原風景
縄文海進と古神道、神社、天皇制
フランク・ロイドのエッセイ集
いいなと思ったら応援しよう!
サポートしていただき、感謝、感激!