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バッハ、フーガの技法(The Art of Fugue)Ⅱ

バッハ、フーガの技法(The Art of Fugue)Ⅰ

で紹介いたしました「バッハ、フーガの技法(The Art of Fugue)」をまた。

この曲、有名だとは思いますが、一般受けいたしません。なぜなんだろう?メロディアスではもちろんない。

バッハが渾身の力を込めて書いた「フーガ」という楽曲形式がモーツアルトと違って、メロディアスになるわけがありません。

様々な様式・技法による14曲のフーガと4曲のカノン、卓越した対位法の技術を駆使し、単純な主題を入念に組み合わせています

各曲の表題にある「コントラプンクトゥス」とは、対位法で作られた楽曲一般を指す呼称です。バッハはそんな題名はつけませんでした。しかし、バッハ死後、弟子が勝手に直筆譜にはなかった「コントラプンクトゥス」という表題を各曲に追加します。そっけない曲名だと売れないので、無理くり宣伝用につけたということ。まあ、「コントラプンクトゥス」と言われるとありがたそうです。

曲は緻密です。抽象性が高い。音の一つ一つが作意を持っています。精神の高みに引き上げてくれる曲です

だから、取っつきにくいということもある。

まあ、お聴き下さい。

Grigory Sokolov: Die Kunst der Fuge BWV 1080 (432 Hz)

Bach (unfinished) Contrapunctus XIV, The Art of Fugue BWV 1080 Die Kunst Der Fuge, Black Pencil

ああ、このハーメルンの笛吹き男の笛みたいな楽器の名前が思い出せない。アコーディオンですよ!アコーディオン!美しい!

Juilliard String Quartet performs Bach Art of Fugue, Contrapuncti 1 - 4

安心のJuilliard String Quartet。マイクが少し遠いけれど、まあ、いいでしょう。最初の頃に誰かが何かを落とした音を拾ってます。音響はもっと考えたほうがよかったね。舞台が広すぎるんですよ。バッハの時代の再現性を考えれば、百平米くらいの小さいホールで観客の間近で演奏するのがベスト。

Bach - Contrapunctus 1-4 (The Art Of Fugue) - Australian Chamber Orchestra & Richard Tognetti

前回のⅠで紹介したオーストラリアの「Australian Chamber Orchestra」の大編成による演奏。バイオリンの女性、コンサートマスターに色目つかわんといてや!

Glenn Gould plays Bach "The Art Of Fugue BWV 1080" Organ/Piano

オルガンだから、グールドの唸り声が入らないでいいですが、さすが、勝手な解釈。

フランク・ロイドのクラシック、
2020/10~2021/5、総集編

フランク・ロイドの音楽

フランク・ロイドの音楽(クラシック)



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