リュートの棹がなぜ曲がっているのか?
リュートとテオルボの記事を書いてから、リュートとテオルボがやけに気に入りました。ギターに比べて音量はないが柔らかい気がする。六弦じゃないので、低音部の表現も豊かです。
リュートとテオルボの曲なんか。変な話題の記事書いたから、口直し。
J. S. Bach - Partita in C moll BWV 997 - Evangelina Mascardi, Liuto barocco
しかし、リュートの棹がなぜ曲がっているのか?テオルボは曲がっていないのにね?
続・続・なぜ曲がる [愛しのリュート達]
リュートの棹がなぜ曲がっているのか、
私の私見です。
新?説4)自然物模倣、デザイン説。
・・・・源流となったペルシャのバルバッドという楽器の名前は
水面に浮かぶ水鳥を意味しています。
リュートを見て、
「カブトムシみたいですね」と言った人も多い。
フランスリュート協会では 一時期「カタツムリ説」で
盛り上がっていた。
・・・エスカルゴが好きな国民性が表れるなあ。
バルバットについては、
楽器が先か、ネーミングが先か、わからない。
でも、人が楽器を作る際、無意識にでも
自然に存在する何かを模倣してデザインしていないだろうか?
表面板を伏せてリュートを置いたとき、
ネックが上向きに立っていなかったら、
かなり間抜けな感じ。
アーチリュート、テオルボは 棹がまっすぐでも
長さがある分の迫力で十分、「カッコいいー!」なんだけど。
どうしてリュートの棹は曲がっているんだろう?
なんだ、彼女も知らないんじゃん?
特定のペグボックス型
「分かりません」というのが、現状における正直な答えです。
この方も知らない。
テオルボあれやこれや(1)
ペグボックスが曲がっているタイプは、ある意味でリュートの最も特徴的な形状であるといってもよく、親戚の楽器である琵琶も同様の形状を保っています。正倉院にある琵琶も同様の形であるということは、千何百年ものあいだリュートなる楽器はこの形状を保っていたわけですが、十七世紀初めのテオルボの登場で突然その伝統的な姿の一部を捨ててしまったわけです。
このペグボックスが大きな角度で曲がっているというのは、多分製作上の容易さと強度を兼ね備えていたからこそ、ずっと変更がなかったのだという感じがします。実際、リュートのネックとペグボックスはそのまま接着して木製のピンを通すだけで接合されています。ホゾを切って組み合わせるような複雑なことはいっさいしていません。でもこの方法は非常に強度が高く、この部分が故障したという話は聞いたことがありません。
結局、「リュートの棹がなぜ曲がっているのか」の正解を知っている人はいないようです。
それから、よく見る直角曲がりのリュートはルネッサンス型リュートで、バロック型リュートはクネクネしています。
深いなあ・・・まあ、いいか・・・
Theorbo
Robert de Visée - Sarabande in A minor
Klaudyna Żołnierek
A. Piccinini - Partite variate sopra quest'aria francese detta l'Alemana, K. Żołnierek - theorbo
J.S. Bach: Complete Lute Music
J.S. Bach: Complete Lute Music Play List
00:00:00 Suite in E Minor, BWV 996: I. Prelude
00:03:11 Suite in E Minor, BWV 996: II. Allemande
00:06:25 Suite in E Minor, BWV 996: III. Courante
00:09:03 Suite in E Minor, BWV 996: IV. Sarabande
00:13:02 Suite in E Minor, BWV 996: V. Bourrée
00:14:43 Suite in E Minor, BWV 996: VI. Gigue
00:18:09 Prelude, fugue and allegro in E-Flat Major, BWV 998: I. Prelude
00:21:13 Prelude, fugue and allegro in E-Flat Major, BWV 998: II. Fugue
00:28:00 Prelude, fugue and allegro in E-Flat Major, BWV 998: III. Allegro
00:32:18 Suite in G Minor, BWV 995: I. Prelude
00:38:15 Suite in G Minor, BWV 995: II. Allemande
00:43:20 Suite in G Minor, BWV 995: III. Courante
00:45:48 Suite in G Minor, BWV 995: IV. Sarabande
00:49:18 Suite in G Minor, BWV 995: V. Gavottes I & II ‘en Rondeau’
00:54:05 Suite in G Minor, BWV 995: VI. Gigue
00:56:37 Partita in C Minor, BWV 997: I. Prelude
01:00:28 Partita in C Minor, BWV 997: II. Fugue
01:08:08 Partita in C Minor, BWV 997: III. Sarabande
01:12:31 Partita in C Minor, BWV 997: IV. Gigue - Double
01:16:01 Partita in E Major, BWV 1006a: I. Prelude
01:20:47 Partita in E Major, BWV 1006a: II. Loure
01:23:55 Partita in E Major, BWV 1006a: III. Gavotte ‘en Rondeau’
01:27:31 Partita in E Major, BWV 1006a: IV. Menuets I & II
01:32:54 Partita in E Major, BWV 1006a: V. Bourrée
01:35:19 Partita in E Major, BWV 1006a: VI. Gigue
01:38:09 Prelude in C Minor, BWV 999
01:39:47 Fugue in G Minor, BWV 1000
フランク・ロイドの音楽
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